三夜目*ミラー*作者の母の体験談 ページ3
｢車を停めて｣
そう、私は父親に向かって叫んだ。
小学2年生の少女、小泉桜は車の後部座席でうとうととしていた。
今の時刻は夜中の0時。本当はこんな時間まで外にいることは禁じられているのだが、今日は家族4人、父、母、桜、弟は、祖父母の家へ行くことになり、早くに家を出たのだが、たまたま帰路が混んでいてこんな時間になってしまったのだ。
もう少し早く出れば変わっていたのだろうか。全く、情けないと桜自信思う。
小泉｢お母さん達、寝ちゃったね｣
父｢だな。まぁこんな夜遅くまで家以外にいたことが無いからな。疲れたんだろう｣
そう、車を運転する桜の父は笑いながら答えた。助手席に乗った母、桜の隣に座る弟の陸は、すっかり寝落ちしてしまっている。気持ち良さそうな寝顔を見て、桜と、その父はふふっと笑い声を上げた。
すると、パッと硝子越しに女の人が見えた。女の人は目前にある横断歩道を渡ろうとしており、父は気付いていないのか、そのまま突っ切ろうとしている。もう駄目だ。間に合わない。
そう思い、桜はギュッと目をつぶり、耳を抑えた。どうか、その女の人が無くなったりしませんように。そう願い唇を噛み締める。
そして、そのまま...
小泉｢...え？｣
しかし、何時まで経っても桜が予想していた音はしなかった。車は停まりもせず、何事も無かったかの様に走行する。桜は父に車を停めて貰い、父に問う。
小泉｢何で今停まらなかったの？女の人渡ってたじゃない！！｣
そう強く訴えると、何を言ってるのか分からないと伝える様に首を傾げて考え込む父。そして戸惑いながらも言った。
父｢何でって言われても...誰もいなかったしなぁ｣
え。
その言葉に思わず声をあげる。そして振り向き先程の横断歩道わ見たが、何もいなかった。嘘だ。今、この目でちゃんと見た筈なのに...。
そう思いながらも、もう良いだろと呟き車を再発進させようとする父に頷く。しょうがない。昔から桜にはそういうものが見えていたので、そんなに気には止めないことにしておいた。
するとふと、ミラーの方に目がいった。
小泉｢え...｣
あの横断歩道には、コチラを向いて笑っている女の人が立っていた。
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おかき(プロフ) - ありがとうございます、楽しみに待っております！ (1月31日 20時) (
レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - おかきさん» コメントありがとうございます！正直もう見てる人いないと思っていたので嬉しい……ぜひ書かせていただきますね！ありがとうございました！ (1月31日 18時) (レス) id: c6784028ea (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 作者様の求めている話ではなかったかもしれませんが人怖でした。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 今度は私と母しかいなかったのでめっちゃ怖かったです、また向かいのおじさんが連れて行ってくれました。おじいさんは○すぞやお前ら俺の人生奪って楽しいかとか言ってました。この話は未だに怖いです。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - けど、おじいさんはボケてるのかここは俺の家や！ってずっと言ってました。結局向かいのおじさんがおじいさんを連れて行ってくれました、分かってくれたかなっと思いましたがその人はまた来ました (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/967fcd0b72/
作成日時：2020年8月27日 22時
