十三夜目*杞憂*作者の体験談 ページ13
肩の骨が軋む音がする。
桜井｢ねっ、怖い話してよ！｣
鴫野｢えー...まぁ、良いよ｣
小学6年生の少女、鴫野春菜の返事で、お泊りする部屋が一緒だった桜井南心、夜明音々、中野梨乃、東谷美雨は、円卓の周りに集まって来た。春菜も鞄の中からレクに使った黒いノートを取り出し、ページをめくる。
鴫野｢じゃあ...《痛い》｣
お話の題名を言い、ゆっくりと、雰囲気を出す為にも低い声で話し出す。
ピンポーン
突然、インターホンが鳴った。先生だろうか。鍵はかけていないが、流石に先生でもプライベート上インターホンを押すだろう。
春菜達は先生が入って来るのを待った。けれど、一向に扉が開く気配は無い。梨乃は小走りで扉を開けに行く。
中野｢え...？｣
と、扉を半開きにした状態で梨乃は立ち止まった。春菜も駆けて行き、固まる梨乃の間から廊下の方を覗き込む。
誰もいない。
誰かの悪戯だったのだろうか。いや、この廊下は少しでも音を発てたら部屋の中にまで響いて来て、人が来たことなど直ぐ気付く。考えてみれば、インターホンが鳴る前足音がした訳じゃない。
誤作動...？
信じ難いが、幼い春菜達はそう思わないと乗り過ごせない。｢なんだったんだろうね｣と、それぐらいの気持ちで乗り過ごして二人は円卓の周りに戻って行く。
鴫野｢《ブチブチブチッと頭皮から髪の毛が離れていく音がし、マシンガンにでも打たれた様な酷く痛い感覚が頭を刺激する。》...！？｣
春菜は目を見開いて顔をあげた。
今、桜井と夜明の後方に、黒い陰が通り縋った気がするのだ。
気のせいだ。これは、気のせい...
鴫野｢！？｣
春菜はまたもや固まった。
...そっか、あの人。
鴫野｢《こちらを見て、笑っていた。》...おしまい｣
桜井｢いや、怖すぎるって...もー寝よ寝よ！トイレ行きたくなる前に！｣
時間はかかったが、話し終わった。バタバタと毛布に包まる桜井達を傍らに溜息をつきながら、春菜は自分と対面する様にして壁にかかった硝子張りの絵を見た。反射する自分の姿を見て呟く。
鴫野｢...ついて、来たんだね｣
私の背中には、あの男の人がいる。
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おかき(プロフ) - ありがとうございます、楽しみに待っております！ (1月31日 20時) (
レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - おかきさん» コメントありがとうございます！正直もう見てる人いないと思っていたので嬉しい……ぜひ書かせていただきますね！ありがとうございました！ (1月31日 18時) (レス) id: c6784028ea (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 作者様の求めている話ではなかったかもしれませんが人怖でした。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 今度は私と母しかいなかったのでめっちゃ怖かったです、また向かいのおじさんが連れて行ってくれました。おじいさんは○すぞやお前ら俺の人生奪って楽しいかとか言ってました。この話は未だに怖いです。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - けど、おじいさんはボケてるのかここは俺の家や！ってずっと言ってました。結局向かいのおじさんがおじいさんを連れて行ってくれました、分かってくれたかなっと思いましたがその人はまた来ました (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/967fcd0b72/
作成日時：2020年8月27日 22時
