十一夜目*交差点��*作者の体験談 ページ11
数ヶ月後、松村にこの交差点を再度渡る機会が回って来た。
この時松村はもうすっかり前の出来事は忘れていた。ギュッと鞄の持ち手を握り締める。後ろの人だろうか。決して良い物では無い臭いが鼻を霞める。松村は一つ息をついて前に向き直った。
すると、目の前にスキップをする様に動き回っている、地上から五センチ程離れた足が目に入った。松村は驚き瞬きをする。すると不思議なことに、足は見えなくなってしまった。
もうすぐ、信号は青になる。
松村は足に力を込めた。ふと頭にこの前渡った時のことが浮かんで来たが、特に気に止めることも無く松村は前に進み出す。
ガッシャーンッ
途端、近くで硝子が割れる音がした。音のする方を見ると、何と先程の足が向かっていた方向に大型トラックが横転しているではないか。松村は唖然としてその場に立ち止まった。
...何か違和感がある。
あの足を見てから、臭いが消えた。結局何処から香っていたのかは分からなかったが、臭いを感じていたのは松村だけらしい。
けれども、違和感はそれだけじゃなかった。
背後に感じる淀んだ空気。背中に当たるゴツゴツと骨張った物体。その時、この前渡った時の光景が頭に浮かんだ。先程の事故など見て見ぬ振りをする様に、次々と車は走って来る。
身体が斜めに傾く。
松村｢あ...｣
最後に見えたのは、笑いながら自分に手を伸ばす沢山の人の影だった。
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おかき(プロフ) - ありがとうございます、楽しみに待っております！ (1月31日 20時) (
レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - おかきさん» コメントありがとうございます！正直もう見てる人いないと思っていたので嬉しい……ぜひ書かせていただきますね！ありがとうございました！ (1月31日 18時) (レス) id: c6784028ea (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 作者様の求めている話ではなかったかもしれませんが人怖でした。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 今度は私と母しかいなかったのでめっちゃ怖かったです、また向かいのおじさんが連れて行ってくれました。おじいさんは○すぞやお前ら俺の人生奪って楽しいかとか言ってました。この話は未だに怖いです。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - けど、おじいさんはボケてるのかここは俺の家や！ってずっと言ってました。結局向かいのおじさんがおじいさんを連れて行ってくれました、分かってくれたかなっと思いましたがその人はまた来ました (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/967fcd0b72/
作成日時：2020年8月27日 22時
