No.67 臨時教師 ページ17
相澤Side
相澤｢遅刻して、すみませっ...｣
根津｢大丈夫だよ。まだ皆バスには乗っていないからね｣
膝に両手をつき、息を荒くしながら言う。校長はそう答えた後、困った様に首を傾げた。
根津｢けど困ったことがあるんだ｣
相澤｢困ったこととは？｣
根津｢臨時の教師がね、まだ来ていないんだ。本当は君と一緒に向かわせる為もう来ても良い筈なんだが...｣
そう言いながら俺を見て来る。俺は恐る恐る聞いた。
相澤｢えっ、と...臨時教師とは？｣
根津｢あっ、忘れていたのかい？...この前も話したのだが、それなりの警戒はしなければいけない。プロヒーローは君、13号、オールマイトで大丈夫だと思ったのだが、もしかしたら此処(雄英)の教員の"個性"は知られているかもしれない。"個性"を知られると、ヒーローにとってはそれが弱点になってしまう｣
そう言う校長にこくりと頷く。校長室に俺と校長しかいない為か、その言葉はしっくりと、そして重く感じられた。
根津｢だから、臨時の元ヒーローを呼ぶことにしたんだ。昔のヒーローだから、現代で知っている人は限られるだろう。君も良く知る、あの人に｣
相澤｢あの人...｣
もんもんと考えを膨らませる。思い出すより先に、校長は答えを発した。
根津｢東谷、Aくんだよ｣
相澤｢...あ"ぁぁぁぁぁぁあ！！｣
突然叫ぶ俺に、身体を揺らす校長。
確かに、以前カリキュラムにサラッと目を通しただけだが、書いてあった様な気がする。
...え、待って。俺ってAさんのこと今朝...
相澤｢...あ"ぁぁぁぁぁぁあ！！｣
根津｢！！？｣
置いて、来た...。
思わず膝から崩れ落ちる。そうだ。今朝一緒にいたじゃないか。良く聞こえなかったが、もしかしたら窓から降りる時Aさんはそれを言おうとしてたのかもしれない。
つまり、Aさんは遅刻確定と言うことになる。
相澤｢やらかした...あの時背負えば良かった...｣
根津｢？？...まぁ良いか。臨時教師のことはいいから、早く準備して授業を進めて来てくれ。皆今日の授業を期待してるってマイクが伝えに来ていたから｣
そう言い俺の肩を押す根津校長。
まぁ、臨時教師と言ったって仕事はさほどないだろう。奇襲をかけられるとは考えにくい。
...けど、
相澤｢ごめん、Aさん...｣
背負えば良かった...。
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綾瀬凛利(プロフ) - 金木犀さん» わわわわ久しぶりに開いたらコメントが来てた...返信遅れてごめんなさい。ありがとうございます！楽しんで頂けたなら光栄です！ちょくちょくですが更新をしていきますのでこれからもよろしくおねがいします！ (2022年2月11日 0時) (
レス) id: a1fcb849ff (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 面白くて一気に読んでしまいました。素敵な投稿ありがとうございます (2022年1月19日 23時) (レス) @page43 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - ナビィさん» ゾーン！！？ちょっ、見て来ます(( (2021年4月6日 18時) (レス) id: a1fcb849ff (このIDを非表示/違反報告)
ナビィ(プロフ) - 綾瀬凛利さん» 注目順で上から見てると綾瀬凜利さんの作品並んでるゾーンあるんでそこでですよー。素敵でした！ (2021年4月6日 16時) (レス) id: 8e0d72a18f (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - ナビィさん» コメントありがとうございます！ドラマとかシんだ後ホンッッット回想シーンとか出てこないで欲しい。リビングが洪水する(大事件) てか見つけるの大変なのに結構見てるのスゴイですね、ありがとうございますっっ(土下座) (2021年4月5日 23時) (レス) id: a1fcb849ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 x他2人 | 作成日時：2020年12月7日 17時
