転生したら神様になった件【gnsn】 (ページ8)

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「はやく、早く行かなきゃ！！！」

今日初めて会った人を信じるなんてアタシらしく無いけど、大事な友達の行秋が助かるなら何だってする。そんな気持ちで璃月港にいる行秋がいる場所へと走った。

行秋は食材をとりに行ったアタシを庇って花の影響を受けた。アタシが我儘言わないで素直に聞いてたら受けることも無かったのに。だからアタシは罪滅ぼしの為なら何だってする、行秋が死なずに生きられる未来が少しでもあるならAだって信じてみたい…！！

璃月港に着いたのは防除旅館から二時間後だった。夜だから行秋を静かに連れていくタイミングはある。璃月は夜になっても店の中から聞こえる声で活気が溢れていたのに対し、今は魘されている人達の声が聞こえるばかりだった。

昔に戻ればいいのに、なんて思っていても変わらないのが現状だった。

「香菱…？どうしたんだ？」

「重雲！行秋は！？」

「行秋なら今起きて気晴らしに散歩してるぞ。…余り寝れてないみたいだから」

「ありがとう！！！！！」

「おい！！」

行秋が何時も寝ている入院場所に行こうとしたらこんな遅くに途中で重雲に出会った。彼が言うからには行秋は散歩しているらしいから感謝のお礼をしてすぐさま探しに行く。行秋が散歩するなら…えーっとえっと！！！港の方かな？と急ぎの足で行秋を探そうと試みた。だけど港で探しても全然見付からない。大声を出す訳にも行かず、その付近を走って回った。

さらに奥へ行くとそれらしき後ろ姿が目に見えた。夜景を眺めているのか否か、痩せ細ったその姿を見ると罪悪感がまたアタシの中で募る。海に今でも飛び込んでしまいそうな位に不安定な立方をしていてすぐさま立ち寄った。

「行秋！やっと見つけた！」

「どうしたんだい？夜遅くに…言っとくけど、謝罪は聞き飽き─ 」

「急いで望舒旅館に行くよ！」

「え？…っ…コホッ、」

「体調優れないのに引っ張ってごめん…でも、行秋が助かる方法が見つかったの！」

「 …詐欺の類じゃ、ないか…？香菱。僕のことは良いから… 」

「行秋が助かるならアタシ何だってしたい！だから、だからお願い…まだ行秋に死んで欲しくない」

「分かった。そこまで言うなら、香菱を信じてみるよ」

行秋を璃月港の外へと出るよう促せば不安定な彼の体を支えながら望舒旅館へと向かった。彼は友人の彼女を疑いもせず、ただただ善意で此処までして貰っている事に感謝をしていた

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