私達は双子で私は苦労人。【すとぷり】

醤油か豚骨かって言ったら味噌一択。 ページ9

貴方side

”雫ちゃん”

”雫”

”雫先輩！”

むかむか。

”ブス”

”箕下姉”

”箕下 A先輩”

いらいら。

”可愛い”

”好きです、付き合ってください！”

”私達が後、やっときます”

ぐさぐさ。

”ブスってもうお先真っ暗だよね”

”近寄んなよ”

”先輩、後、お願いしま〜す”

ずきずき。

”天才！！”

”頭いい！”

”流石先輩”

ぐらぐら。

”馬鹿じゃんwww”

”頭大丈夫？wwwww”

”駄目駄目じゃないですかw”

ぐらんぐらん。

”出来損ない”

”見損なった”

”嫌われ者”

どんがらがっしゃん。

花瓶が割れたような音。

私を嘲笑うような声。

私を批判する目。

嗚呼、いい事なんて一つもない。

「私は…その………/////」

過去も未来も現在も、暗くて壁だらけで道は切れていて。
行く宛もなくさ迷い続ける。

「その…」

壁に当たり、避けてはまた当たり。
それの繰り返し。

「私は…」

もう、飽きた。
全部が全部、飽きた。
勉強も仕事も生活も。
人生全てが飽きた。

「貴方達のことをそういう目で見たことないから……」

いいな、愛され嬢は。
振っても振っても、何度でもチャンスが来る。
全く、苦労人の気も知らないで。

「だから…少し、考える時間をください……」

いいな、いいな。

「やっば〜」

「でもさ、4人もいてその中から1人選ぶってのも辛いよね〜」

「私だったらあのオレンジ髪の人」

「えー？赤髪の人は？可愛いじゃん」

「青髪の人！」

「いやいやいや、ピンク髪の人！」

イイナ、イイナ。

「分かった……」

あからさまに残念そうにするの、やめなよ。

「ゆっくりでいいよ」

そういう言葉で急かしてんだよ。

「急にごめんな」

告白に急も糞もあるかよ。

「ホントごめん」

謝るぐらいなら告るなよ。

嗚呼、最悪の誕生日だ。

こんなのが人生の一部とか損しかないね。
ホントやだやだ。

私なんか、生まれてこなきゃよかったかな。

そんなネガティブ思考は捨てて

生きる意味を与えられないのなら自分で見つけよ。

こんなふうな、ポジティブ思考に変えてやる。
最悪の誕生日。
でも裏をかけば、最高の誕生日になるかもしれないよね。
心の表面ではそうは思っていても。
裏はどうだろうか。
同じ気持ちだろうか？
きっと、純粋で綺麗な心の持ち主ならば同じ気持ちなんだろうね。
嗚呼




.




.




.




.




.




.




.




誰か私を愛して。

綺麗なものに似合うのは結局綺麗な人だけ。→←かっこいい彼女。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す