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「で、お話とはなんでございましょうか?」
「Aさん、普段から敬語ってキャラじゃなかったみたいだし敬語じゃなくていいよ。」
「………はあ。」
ため息、ってことはタメ口オッケーってことでいいんだろう。本人は不本意っぽいけど、タメ口の方が親密度が高められる………それにあの蛞蝓は一応Aさんの上司だからタメ口でなんて話しかけられたことなんて……いや、一生ないだろう、ざまあみろ。
「うんうん、で話ってのはウチで働かないかって事なんだけど………」
「断るわ。」
「即答か。」
「私はお前が考えている通りマフィアになるつもりだ。ちょっとやそっとじゃ考えは変わらない。いや、一生変えるつもりはない。ああ、もうお前とは敵同士だから敬語は必要無いな。」
時に、女性は男性よりも執念が強いと私は思う。こりゃあ武装探偵社に引き入れるのは無理みたいだ。それなら個人的に週末にデートする仲くらいにはこぎつきたい。
「はあ、どうして君は私をそんなに嫌うんだい?」
「嫌いじゃない。だけどセクハラは酷いし、イタズラはガキっぽいし、私はもっと大人としての落ち着きのある奴が一緒にいて楽だ。」
「酷い、私に落ち着きがないって言うのかい?」
「無いな。」
「私、Aさんの為なら死んでもいいって言うのに。」
「毎日死のうとしてる癖に、よく言うな。」
全く、なんでこんなに鈍いんだAさん……さっきからAさんの左手を優しく包み込んだり目を合わせたり、コーヒーを拭ってあげるフリをしながら顔を近づけたりしているのに……なんでこんなに鈍いんだ!!
普通好きじゃ無い女にこんな事しないよ!!
「はあ、これだけしてもAさんは全然気づいてくれないんだね………」
「何にだ?」
こうなったらもう強引にだ。なんとしても!少しドキドキしてほしい!それをきっかけとして恋人までにこぎつけるんだ!頑張れ治!負けるな治!!
「私はあなたの事が昔から1人の女性として好きだったんだよ…」
「あ?」
「それなのにあなたはいつも愛想笑いを浮かべるだけで……」
私は少しずつAさんに近づいて指先を絡めた。Aさんは抵抗しない。
「私がどれだけ我慢していたかわかっているのかい?」
「………んっ」
耳元で囁いて、唇を親指でなぞり、俗に言う顎クイ、壁ドン、そしてAさんが座っているソファ席に足をかけ、太腿の間を割って足を滑り込ませた、股ドンという三種の神器を兼ね備えた体形へと発展させた。
Aさんは少し声を上げてピクリと反応した。これは………チャンス到来…?
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だるま - 坂竹会長さん» 毎回ありがとうございます!ストーカーだなんて、全然気にしてませんし、むしろ助かっています。本当にありがとうございます、紙、があっています。お手数お掛けしました。 (2019年5月8日 20時) (レス) id: 64290f9481 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 14.ページ31、髪になっていますが、紙ではないのでしょうか?紙を破ろうとしているシーンです。後、なんか…そろそろしつこすぎなストーカー感が滲みでてますがすみません(笑)ちょうど2度見してて気づきました。 失礼しました・д#;; (2019年5月5日 15時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒だるま - 坂竹会長さん» ごめんなさい分かりません…ネットに疎いもので…こちらでも努力します。コメント蘭ですので、私への返信は結構です。 (2019年1月13日 22時) (レス) id: 82922559a0 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 外部コンテンツを表示というところでしょうか………??すみません!!本当にポンコツで……。機種の問題もあるのでしょうか…??((今3DSでコメうっているのですが…(((殴蹴すみません……!みれなかったらしょうがないので、、、すみません!! (2019年1月9日 6時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
黒だるま - 坂竹会長さん» 表示というところを押すと見れます。説明不足ですみません (2019年1月9日 1時) (レス) id: 2fc730875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒だるま | 作成日時:2018年11月2日 12時