ポートマフィアのメイドさん

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「死ぬんだからいいんだよ。それに私も楽しんだ。」

楽しんだんなら、死んだ目で言うなよ。
どうせストレスの捌け口にしていたのだろう。ゼロのセック ス依存症の様なモノは昔が1番酷かった。
それがぶり返したなら、ポートマフィアだって戻れなくなりそうな上、戻れたとしても色の仕事が回ってくるのは目に見えている。

「お前の母親はお前を婦人科医院に捨てたんだろ？男の俺が語るのも変な話だけどな、女には母性がある。望まれない子供だとしても、それを捨てたり下ろしたりする時に心に穴が開かない女がいるはず無いだろうが。」
「いる、絶対いる。」
「そうだとしてもな、俺にはお前が自分の子供を見捨てられる様な女には見えねぇ………死ぬ死なないの話以前に援助交際は辞めておけ。………………最悪俺が相手してやるからよ。」

俺自身も思うが、こんな正義の味方みたいなこと言ったのは初めてだ。
つらつら並べた言葉は嘘じゃ無いが、１番の理由は好きな女が他の男に抱かれるのを黙って見て居られないからだ。
正直な話、この機会に漬け込んでゼロを娶ってしまえ無いかとか考えてるのは秘密だ。確かに子供が出来れば俺はゼロとの子供の父親になると言う名目で結婚して家族になれる。俺もゼロも結婚しても何ら不思議はない年齢だし、家庭を持つならこの仕事も辞めてどっかに飛ぼう。
………とまあ、妄想するは妄想するけど、夢見たいな妄想は現実にはならないわけですよ。

「………そう。最悪は頼むけど、お前と私は相性が良くない。でも、そうだな。援交は止める。まだ1人だけだけど、いい気分はしないし、やっぱり金貰わないと割りに合わない………あと、子供も、私は自分の子供はちゃんと育てたい………」
「おう、それで合ってる。お前彼氏作れよ。お前だったらちゃんと愛してくれる彼氏の1人や2人…2人いたらまずいか。まあ、見つかんだろうがよ。」
「………それ、首領の奥さんにも言われた…何でみんなそう言うのかな…」
「あー、お前の自分を大切にしないアホみたいなところを知ってるからだろうよ。本当クソなんだよお前。」
「………そうね、私はクソ野郎だったよ…」

ゼロは少し決心した様な顔をしていた。果たしてどっちに転んだかは分からないが、一区切りはついたんだろう。

「俺が言うことじゃ無いけどな………お前は考えすぎ何じゃあねえか？確かに人を殺す事はそもそも異端だ。だがな………

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