10 ページ10
_____JK
"お前の事、好きになりかけてたって言うか、好きみたいだよ"
ユンギヒョンのあの言葉が頭から離れない
ヌナにいくら電話したって、出やしない
カトクも既読すら付かない
僕のことを好きになりかけてたのは
あくまで半年前なわけで
今も同じ気持ちとは限らないのに
"大嫌い"としか言われないかもしれないのに
確かめたかった。
でも僕から離れたのは事実で、
過去は変えられない。
分かってるのに、分かってるはずなのに
閉まっておいたはずの感情は爆発したっきりで
ポッカリ空いた穴を埋める事はできなかった。
ただただ毎日、つまらない日常が過ぎていくだけで
何をした後でも携帯を見るのが癖になってしまった。
カメラを最近眺めなくなった僕に対して、
メンバーも不思議がったり、。
JK「今日も来てないか」
もしかして、着巨された?ブロックされた?
可能性は十分にある、
ヌナだし
歌番組の撮影でSEVENTEENとは会うけど
別にマネージャーではないヌナとは
もちろん会えなかった
本業であるYouTubeも、多忙の為休止。
動画ですらヌナを見れなくなった。
今日もまた歌番組の撮影。
何をするにもやる気が出ない
JK「はぁ、つら」
楽屋近くにある自販機に飲み物を買いに行った
飲み物を買って楽屋に戻ろうと、振り返ると
JK「あ」
ちょ、っとまって
「最近ダンスが適当過ぎるんじゃない?」
JK「あ、えっと、ごめんなさい」
「どいてくれなきゃ飲み物買えないんだけど」
JK「あ、すいません」
まてまてまて!
なんで普通に会話してるんだ、?!
てかなぜいるんだァ?!
JK「...」
「うわっ、まだ居たんですか。邪魔なんですけど。今度は帰れない」
JK「ヌナ.....えっと、その」
「?」
JK「か、髪の毛...短くしたんですね」
「はい」
ダメだ次の言葉が見つからない
「あ、そう言えば。ずっと連絡できなくて大変申し訳なかったです。普通にウザくて無視していた時も多々ありましたが、多忙すぎて。どうか御理解を」
JK「え?あー...はは^^;全然、大丈夫です」
「では。」
だめ、
ーぎゅぅー
ヌナの腕、細い...
「なんですか?」
JK「ま、まだ行かないで...まだ」
「は?」
離したくない、
.
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ビン | 作成日時:2020年7月30日 14時