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そして私は気づかぬうちに


小笠原さんの会話術に捕まっていた。


私が小笠原さんと話していると


近くにいたはずの拓弥くんが


他の女の子に話しかけられていた。



___チクッ、



あ……



何でだろう、


今、ものすごく嫌な気がした。



でもそんな自分が嫌に感じて


私は小笠原さんと話し続けることにした。



『それでさ、』



それでも小笠原さんの言葉より


拓弥くんと女の子の声ばかりが気になってしまう。



『海くん〜、そろそろ戻ってきてよ〜』



女の子たちのラブコールに


困った笑みを浮かべる小笠原さん。



『また後で話そ?』



そう言って私の隣から去っていった。



小笠原さんが私の側から去ったあと




『俺とお話しませんか?』



「あ、拓弥くんおかえり」




『やっぱりAも海みたいな人が好きなの?』




あまり関心がなさそうな言い方。




「面白い人だと思う」



『うん、凄いよアイツは』





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設定タグ:超特急 , タクヤ , 大人な恋   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2016年2月11日 14時

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