タイムリミットは512時間

優しい人 ページ11

黒side



本当に、いい人だなって思う。



滝「ぉお！泣け！泣け！そして、辛いことを乗り越えろ！！そしたら、人は強くなれる。」




強くなれるのが今関係あるのかは、



分からないけど。



「滝沢くん……。死にたく…ないんです。おれっ！まだ、生きていたし！やりたいこといっぱいあるんです！仲間っていう存在を俺に教えてくれたのは、間違いなく、SixTONESっていうメンバーでっ！最高な奴らなんですっっ！！」




俺の気持ちは、言えたと思う。



最高の仲間と出会って、



最高の景色を見て。




ほんっとに、恵まれてるって。




滝「よかった。お前からそう言う言葉聞けて。入所してすぐの時なんか、ずっとレッスン室の隅に座ってて。馴染めるか、心配だったから。ありがとう。」



なんで、こんなにいい人なんだろ。




やっぱり、滝沢くんって超えられない壁。




優しくて、厳しくて。





それと、言わないと…



「それで、病気のことなんですけど………。病名は、『光閉病』なんです。」

　


光閉病って名前出した瞬間、


目を見開かれたのは、わかった。





そうなりますよね。





原因不明。治療方法なし。病気の状態もわからない。






いくらなんでも。怖い。



他人が聞いても怖い。






滝「それ、ほんと？太陽に、浴びれない病気だよな？
治療法がないって……。」





治療法がないって、苦しいな。





インフルエンザで苦しんでた俺って弱いな。




「っ。。(ｳﾝｳﾝ)そうです。実際、今の俺は、死に確実に進んでるって担当の先生に言われました。」


滝「じゃ、絶対、思い出作りしような。絶対、今まで以上に楽しもうな。人生を。メンバーには、いう？」


「言うつもりは、ないです。迷惑かけれないし。それに、少しだけ、気づいてほしいって思ってしまってますから。」


滝「そっか。屋外ロケ、絶対減らすな。大丈夫。あいつらなら、絶対、お前のこと思ってくれてるよ。」





滝沢くんだって『死』って言葉を聞くと悲しそうな顔をする。






ジャニーさんを思い出すからだろうか？







そして、隣にいる兄は、





言葉は、発してないものの、





ずっと泣いているのは、なぜ？

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