桜柱、死んじゃったんだって。 (ページ3)

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3話（過去編）ページ3

『でも、こんな綺麗な物貰って良いの？』

アオイ「勿論です！A様とカナエ様に作ったんですから！」

『ありがとう！』

カナエ「じゃあ早速付けようかしら〜」

『お守り代わりですしね！いつも身に付けないと！！』

ブチッ

カナエ「えっ？」

『あ…』

アオイ「少し穴が小さ過ぎました………」

『私のはピッタリだよ！』

アオイ「そうですか！カナエ様のは新しく作り直すので帰ってきたら渡しますね。」

カナエ「ごめんね〜」

『ありがとうね！なほちゃんとすみちゃんときよちゃんにも伝えといてね！』

タタタッ

『でも、少し縁起悪いですね〜、お守りが………』

カナエ「大丈夫よ〜」

『……もしかしたら何かが起きる前兆かも………』

カナエ「深く考え過ぎよ〜、Aは笑顔が1番可愛いんだから！ほら！笑って笑って〜〜？」

『………そうですか？…………………それならいいんですけどね！』

『もし、私、カナエさんが死んでしまったら泣いて任務に行きません。』

カナエ「ダメよ〜、次に会える確証なんて無いんだから〜〜」

『嫌な、予感がするんです。』

カナエ「……………あのね、私は運命はあると思うの…………前にAは運命なんかある訳ない。って言ってたけどね………」

カナエ「私はあるの思うの………だからね。私が死んでしまっても、仕方の無いことと思って欲しい。」

『仕方の無いことって………』

カナエ「人間はいつか死んでしまうの。死に方は幾つでも有る。天寿を全うして死ぬ。鬼に適わず死ぬ。病気で死ぬ。色々な死に方がある。私は鬼に適わなかった、で死ぬと思うわ。」

『怖く、無いのですか？』

『死ぬって事は………もう、誰にも会えない。何にも言えない。なんにも出来ない。其れが、………怖くは無いのですか？』

カナエ「そうね、怖いわ」

『では、何故！？どうしてそんな悲しい事を言うのですかッ！！』

カナエ「現実を受け止めるの、死なない人なんていない。いつかは離れ離れになってしまう。」

『もう………大切な人が死ぬのは…………嫌なんです…………そんな現実突き付けないでくださいよ………そんな悲しいこと言わないで………』