無個性の妹【ヒロアカ】【歌い手】 (ページ7)

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Part 2 ページ7

うらたぬきside

俺と坂田は小学一年生の頃からの親友だ。
クラスだって、六年間離れた事はない。
今回のクラスには、洗脳と言う個性を持った男の子がいた。
その子は周りから敵と言われ、虐められていた。
俺たちはそれが見過ごせず、その子を助けた。
標的に俺たちまで含まれた。
そして、虐めて来た奴らは、俺ら一人だけ、仲間を売ったらいじめを無くしてやる、と言った。
その子は直ぐに俺らを売った。
俺らはそれ以来、助けたその子にも虐められる様になった。
今日も、体育館裏で殴られる。
今日も、体育館裏で蹴られる。
今日も、体育館裏でストレス発散用具にされる。
俺だけなら、まだ耐えれた。
坂田だけは傷付けないでくれ。
そんな俺の心の声が届いたのか、葵達が俺らを、助けてくれた。
必死に、俺たちに個性を使ってくれた葵。
そんな葵の姿は、王女様の様に見えた。

「大丈夫、私たちは裏切らない」

俺は、迷わず葵の手を取った。

あほの坂田side

僕とうらたさんは小学一年生の頃からの親友だ。
クラスだって、六年間離れた事はない。
今回のクラスには、洗脳と言う個性を持った男の子がいた。
その子は周りから敵と言われ、虐められていた。
僕たちはそれが見過ごせず、その子を助けた。
標的に僕たちまで含まれた。
そして、虐めて来た奴らは、僕ら一人だけ、仲間を売ったらいじめを無くしてやる、と言った。
その子は直ぐに僕らを売った。
僕らはそれ以来、助けたその子にも虐められる様になった。
今日も、体育館裏で殴られる。
今日も、体育館裏で蹴られる。
今日も、体育館裏でストレス発散用具にされる。
僕だけなら、まだいいんだ。
でも、うらたさんだけは傷付けないで。
殴られているとき、蹴られているとき、僕は心の中で叫び続けた。
すると、葵さん達が僕らを助けてくれた。
僕らに個性を使ってくれた葵さんは、神様みたいだった。

「大丈夫、私たちは裏切らない」

僕はためらう事なく、その手を取った。

no side

葵達の学校で、ずば抜けてトップのいつメンの中に、正義感の強い、転校生の二人の少年が加わった。
転校生にも関わらず、学校内でもトップの位に着いたうらたぬきとあほの坂田は、当初はこのグループにいてまた、裏切られたりしないかと考えていたが、そんな事はなかった。
そして、うらたぬきとあほの坂田は葵のことをそれぞれ、王女様、神様として崇め、四人と同様に守って来た。
うらたぬきやあほの坂田も、葵にどんどん依存して行った。