無個性の妹【ヒロアカ】【歌い手】 (ページ6)

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～過去編・あほの坂田、うらたぬき～ページ6

私が小学校六年生の頃、まふとそらるが私の家に押しかけて来た。
その時はあまちゅの時と違って、家にはお母さんも、デクも居た。
私は家では無表情、無口、無反応を貫いて居て、家族の前ではその時はもう、感情をさらけ出す事はなかったけど、その時は違った。
私は慌てて二人に駆け寄り、抱きしめた。
その姿を見てか、お母さんもデクも驚いて居たけど、そんなの知らない。
あ、そう言えばデクの驚きようは、凄かったな.……
私は二人を落ち着かせる為に、家族の前で初めて個性を使った。

「まふ、そらる、落ち着いて。何があったかゆっくり話して？」

二人は私の言葉に頷いて、事情を説明してくれた。
あ、勿論お母さんとデクを押し退けて、私の部屋で聞いたよ？
すると、まふのもう一人の幼馴染のさかたんと、そらるのもう一人の幼馴染のうらたんが虐められていると言った。
私はそれを聞いて直ぐ、まふに個性を使ってもらった。
すると、今現在、二人が虐められていることが分かった。
其処には、互いを抱きしめながら、降ってくる暴力に必死に耐えている二人が居た。
まふは瞬時に個性を使って、私達に役割を言った。

「そらるさんは二人を覆う様に氷のドームを作って下さい！葵さんはドームが出来るときにドームに飛び込んで二人を回復して下さい！天月くんは彼奴らの動きを止めて！96ちゃんは幻覚！」
『おう/うん/了解！』

私はそらるの作ったドームに、ギリギリで飛び込んだ。
二人はやっとの思いで意識を保っている様だった。
私は二人に惜しみもなく個性を使った。
二人は、藍色と深緑の光に包まれた。

「大丈夫、私たちは裏切らない」

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短いですね…….
でも、次が長いので、ここで区切ります。