無個性の妹【ヒロアカ】【歌い手】 (ページ3)

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～過去編・まふまふ～ページ3

私が小学三年生の頃、まふは何時も一緒に居たそらるが私と行動し始めて、孤立して行った。
元々引っ込み思案な性格で、友好関係を築くのが難しかったまふは、そらるをいじめて居た男子達の、ターゲットとして、目を付けられた。
まふは、アルビノの体質である事から、病弱な面があった。
その所為で、抵抗する力も弱くいじめはエスカレートして行った。
私は、そらるとまふを助けた。

「貴方達、まだ懲りてなかったの？」
「お前ら、よくも俺の幼馴染を…….」

そらるは静かに怒ってる。
そのそらるに怖気付いたのか、男子達は逃げて行った。

「ごめんなさい、相川君」
「ごめんな、まふ。俺、幼馴染なのに」

私はまふに個性を使った。
今度はわざと、心の傷も癒した。
まふのアルビノも癒した。
まふの身体は青と深緑、朱色の光に包まれた。

まふまふside

幼稚園の時、そらるさんと一緒に僕は、ある傲慢な少年に虐められていた。
アルビノだから、そらるさんがいない所でも、無個性の子と一緒に、虐められた。
あの時の同じように、僕は誰も助けてくれないことをいい事に、かんかん照りの日に、日向で殴られた。
怖い、僕、こんな所で死んじゃうの？
僕は、死への恐怖に直面した。
そんな時、葵さんと言う天使様が現れた。
葵さんは、僕の幼馴染で何でもできるそらるさんが虐められているのを、救ってくれた。
僕は、幼馴染なのに助けてあげられなくて、でも、葵さんはそらるさんを助けてくれた。

「何で？僕はそらるさんを助けてあげられなかったのに、僕を助けてくれるの？」

僕は、気付いたら言葉にしていた。
そらるさんは面食らったような顔をした後、泣きながら、何時ものクールなそらるさんとはかけ離れたように叫んだ。

「俺らは、俺らは幼馴染だろうが！幼馴染が虐められてんのに、それを助けるのに理由なんて要らねぇよ！」

そして、僕を癒してくれていた葵さんも、ふわりと微笑んで言った。

「私達と、一緒においで」

僕は、迷わずその手を取った。

no side

学校内一の美少年と美少女、病弱な少年と言う、三人組。
その三人組の一人であるまふまふは、二人の隣に堂々と立てるよう、積極的な性格になって行った。
まふまふは葵のことを天使様と崇め、そらると同様に、守ってきた。
まふまふも、葵にどんどん依存して行った。

まふまふには、心の支えになってくれていた親友がいた。
交通事故に遭い、病院から退院してきたばかりの少年が、次のターゲットに、選ばれた。