【ONEPIECE】楽しくもない人生の逆転 (ページ26)

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「聞こえない」ページ26

パチ

目が覚めると見覚えの無い白い天井に鼻にツンとくる薬品の匂い。

ここは…何処だ…

起き上がるとドフラミンゴと白衣を纏った男がいた。

「～～！」

ドフラミンゴは口をパクパクと動かしながらギュッと抱きついて来た。

え？

「～～！～！」

そしてゆっくりと私を離し、微笑みながらまた口をパクパクと動かした。

何をやってるんだ？ふざけてるのか？

『何、口をパクパクしてるんだ？』

そう聞くとドフラミンゴは目を見開いて、近くにある紙にペンで何かを書いて渡して来た。

___聞こえ無いのか？

と紙に綺麗な字で書かれていた。

聞こえ無い？どう言う事？

『どう言う事だ？さっきからお前は口をパクパクして…！』

と聞くとまた紙に何かを書いて渡してきた。

__俺はパクパクしてるんじゃ無い喋ってる

____恐らく、耳が聞こえなくなったんだろう。

聞こえなく…なった？

ドフラミンゴは白衣を纏った男と何かを話していた。恐らく白衣の人は医者だろう。

しばらく経つと話が終わったのかドフラミンゴは紙に何かを書き、今度は紙と小さい球型の物を渡してきた。

紙には、球型の物を耳にはめろと書いてあった。私は言われた通りはまた。否、書かれている通り。

「…聞こえるか？」

はめると小さい声だったが少し聞こえた。私はコクリと頷くとドフラミンゴは良かったとホッとしていた。

ドフラミンゴは医者らしき人に礼を言うと医者は国王様の為ですと笑顔で言った。国王…貴族かと思ったが王様だったのか…

「帰るぞ、A」

とドフラミンゴは私の手を引いた。