今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:49,745 hit
小｜中｜大
「恐怖」 ページ17
クザンside
久しぶりに会った…
もう、11年も会ってなかった。
でも、何処かあの時とは違う。
違和感。
何かを恨んでいるような…
だが、俺は会えた事に対して嬉しいあまりにそんな事どうでも良かった。
「あれから、何処に行ってた？お前の事をずっと探してんだぞ。」
あえて怒を混ぜて聞いてみた。
一応、反省させないといけないから。
彼女は
「ごめん、目が覚めたら知らない所に居て、実験台にされていた」
何の躊躇いも無く、あっけらかんと言った。
なんの感情もなく…
その、無感情なのは、相変わらずずだなぁ…と呑気に思った…
だが、それは間違ってた
『私は不死身なんだ』
彼女が言ったセリフには感情が込められていた。しっかりと。
憎しみ…
俺は思った…一番最初に覚えた感情なのだろう。
さっき、初めて会った時の違和感は感情が芽生えたからだ。
俺は抱きしめて、辛かったなと言うと彼女はすぐに慣れたと言っていた。
でも、本当は辛かったんだろうな…
だって…
手が震えてるもん…
俺はギュッと抱きしめる手を強めた。
彼女は理解してなくても、まだ他にも感情がある…いや、今は作られるてる途中…
"恐怖"の感情。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
