岡崎のぷりんせす

声 ページ38

主人公目線

突然電話がかかってきた

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

「……もしもし｣

[もしもし俺やけど]

この声は知っている。

女好きの声だ。

「ひさしぶりやな、あの女の子とは上手くいってんの？｣

[喋って一言で嫌味って……笑笑あの子とはまず付き合ってませーん。Aは？]

「ほっといてや｣

[俺ブスやからさ彼女おらんねん。Aなる？]

「……こーちゃんやったら可愛い子がいっぱいおるやんか。それやのに今更なんなん？｣

そう。電話の相手は私の元彼……KOHEYだった。

[会いたいなって思ってさ、あのこと解決してへんやん]

「私は会いたくないで｣

[俺のからうつった関西弁やっぱかわいいな]

相変わらずメンタルの強い人だ。

そんな彼の前じゃ関西弁が出てしまう。

昔の癖だ。

東海オンエアの前じゃバレないようにあまり言わないようにしてるがこーちゃんの前じゃ自然に出てしまう。

「私じゃなくてもいっぱいいるやろ。会いませーん｣

[寂しいなあ……会いたいなあ]

「ほんまめんどいな｣

[俺はめんどくさい男やで。それはAが1番分かってるやろ？]

「どうしたら切ってくれますか｣ｲﾗｯ

[そんなん言わんとさ、会ってくれへんかったら毎日電話かけるでー]

「はあ……もうええわ。会ったらいいんやろ｣

[ありがとおーー]

「こーちゃんうざいです｣

[昔から変わらんなあー]

「こーちゃんのこと嫌いやけどてっちゃんたちにバレたらめんどいしなあー｣

[嫌いとか言わんといてよ！明日で誤解とくから]

「てか私の電話番号誰から聞いた？｣

[匿名希望様]

「ふーん。じゃあまた明日｣

ﾋﾟｯ

勢いで言ってしまった。

てつや「だーれからあ？｣


「友達ー。明日会うわ｣

てつや「また男！？｣

りょう「えーなになにー？｣

「昔の友達から電話きただけよー｣

てつや「ほんとにー？｣

「うん｣

私は嘘をついてしまった。

りょう「…………｣

としみつ「りょう、どした？｣

りょう「なんもない｣

私は彼からの疑いの目が耐えられなくて家を出た。




この時りょうくんがだけが気づいていたかもしない。




否……気づいていた。

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