ドライフラワー

・ ページ3

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「…ねえ、みんな。ちょっと話したいことがあるんだけど…。」









そう決心したのに、いざ3人に話そうとすると言葉に詰る。








「………っ……」








3人に俺のせいで活動が制限されてたこと、それが嫌で辞めることを話したらきっと3人は俺を引き止めるだろう。








「どうした？」
「何？手越」
「てごちゃんどうしたの改まって」







みんなそれぞれかける言葉は違えど、優しい顔で俺の言葉を待ってる。







俺は弱いから、みんなが大好きだから、きっとまた甘えてしまう。それじゃあ意味が無いんだ。









結局みんなを前にしてやっと口から出た言葉は









「ごめん、俺NEWS辞める。
やっぱ俺、みんなとは方向性が合わないっぽい！笑
俺新しくやりたいことできたから。今まで散々振り回してごめん。」







合わないなんて、思ったことないよ。笑








でもみんなが俺を引き止めないように、俺はみんなに嘘をつくんだ。





「…………」






シゲと慶ちゃんも口を開けたまま何も発さない。








発さない。というより発せないの方が正しいかな？
時が止まったみたいに静かな空間が生まれる。








最初に言葉を発したのはやっぱりまっすーだった。








まっすーはいつも通りの顔だけど、少し苛立っている声で






「この後俺ん家来て」





とだけ言って帰りの準備を始めた。

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