彼女だって家族だから【ONE PIECE】 (ページ5)

今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:7,012 hit

リンスインシャンプーページ5

最近の白ひげ海賊団はなんかおかしい。別に変ってわけじゃないし、不仲ってわけでもない。でもなんかおかしい。

『…？あっなーんか違和感あると思ったら』

「どうしたの？僕の顔なんか変？」

『いや、髪の毛超綺麗になったよね』

サラサラになっているのに気がついた。ハルタは自分の髪を触りながら首をかしげている。

「気がついたか！」

『イゾウさんは相変わらずだね。いつも通り綺麗な髪してる』

「まあな。それよりな！風呂のシャンプーをリンスインシャンプーにしたんだ！マルコに言ったら最近毛量が減ったことを気にしていたらしく、すぐに変えてくれたんだ！特に薄毛に効果はないが無知が良く作用した！」

イゾウさんはもうウッキウキで話す。確かにシャンプーの空が沢山捨ててあった。

「これまでのシャンプーの中身どうしたの？残ってたよね？」

「一個にまとめたんだ。全部少なくなってたし、そうしたらさっさとリンスインシャンプーを導入できるだろ。端っこに一個だけ前のシャンプーが残ってるはずだ」

『頭いいね』

男湯の方は知らないが、まあなんでもいいや。

その会話から数日後、どんどんと髪の毛がサラサラになっていくみんなを眺めていた。

「A…最近どうしたんだ？野郎ども観察したってなんも面白くねえだろ」

『えっ………？』

「んだよ」

『誰？』

遠くから吹き出す音が聞こえた。ほんとに目の前のこの金髪さんは誰なんだ！！
するとカンカンッと足元に鉄球が跳ねてきた。

『鉄球ちゃん…どうしたの？』

珍しくラクヨウさんの鉄球が単独行動をしている。主が近くに居ないなんて初めてじゃないだろうか。

「よーしよし、今日はちゃんと拭いてやるからな。」

『ん？ラクヨウさん以外に鉄球ちゃんとそんなに仲良い人っていたっけ？』

「A！いい加減気づいてやれ！！」

「ふざけてんのかと思ったら本気かよ！！俺はラクヨウだ！！」

『ええ？！』

スーパー綺麗なストレートになっていて気が付かなかった。それはもう若かりし頃の親父さんのような…

「そこまで綺麗だとむしろキモいよな」

『うん』

「頷くなっつーの！！俺だってなんでこんなになってんのかわかんねえよ！」

「良いんじゃないか？…フフッ…」

「笑うなイゾウ！」

急に会話に入ってきた元凶のイゾウさんは楽しそうだ。その後ラクヨウさんのため、みんなのためにシャンプーは元通りにされたらしい…