彼女だって家族だから【ONE PIECE】 (ページ4)

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手相ページ4

私はとある本を読んだ。

『ねえねえ、手見せて。』

「ん？ほい。」

『グーにしないで！手のひら見せてよ！』

本を片手にキングデューさんの手相を見ていた。

「手相かぁ…手の皺なんて本当に当たんのか？」

『ブラメンコさん、いや案外合ってたりするよ。』

適当に返事をしながら引き続き手相を見ていた。
ほうほう、キングデューさんは長生きするそうだ…安心安心。

『あっ！！！』

「なんだ？！」

私気づいてしまった…キングデューさん、とてつもないカリスマ性を持っているのかもしれない。

『ますかけ線ある！！』

「へぇ…天下取りの線…」

「俺世界平和目指そうかな！！」

フフン…と自慢げにするキングデューさん。ブラメンコさんは興味無さそうに食べ物を探しに行った。すごい手相なのにこれ。

「いやオヤジならともかくキングデューには無理だろ。」

「なんでだよ！！」

「おかっぱだから。」

「これから伸びるし！！！」

辛辣ですねみなさん。天下の白ひげの隊長ってだけで十分素質あると思うんだけど…

『海賊なのに世界平和？』

「…」

「そこは黙んなし。」

調子に乗っていたのに急におとなしくなった。これがキングデューさん、やっぱ世界平和は無理ですね。

「できたら良いんだけどなぁ…」

『うーん…私は別に周りのみんなが幸せならそれでいいけどね。他はどうでも。』

「なんていい子！」

「いや良い子か？」

話がズレてきてつまらなくなってきた。自分の手を見つめて聞き流す。

「よーし、俺が見てやろう。」

『えっ？』

聞き流しすぎて話の前後がわからない！キングデューさんに本をいきなりとられて左手を見られた。

「えーと…？頭が…ん？あれ、逆？」

『そのページ右手だよ。』

「ハハッ！何やってんだよ！」

「うるせ！A！右手！」

右手を差し出すとまた首をかしげる。

「えっと…？明るい性格！」

『そうなの？！やった！！』

するとパイナップルを齧りながらブラメンコさんが戻ってきて、本を覗き込んだ。

「お前右左もわかんねえのか？親指側だろ。」

超冷静なツッコミ。私も背伸びをして本を覗くと鏡で考えたとしか思えない事を言っていることに気づいた。

「えっ？？」

「左右ごっちゃになってるし！！」

逆に難しいでしょそれ。
キングデューさんはそれからすっごいバカにされていた。かわいそうに。