初対面…？ ページ4
頭だけ覚醒した。
瞼を動かす気力も無いが光が射すのが分かった。あまりに世界が眩しくて、目を開けてしまったらまた現実を生きなければならないと思った。
『(嫌だなぁ…)』
イゾウさんがいない世界を生きたくない。
ファンの皆様には悪いが、私はワノ国が支配されようと主人公が死のうと、イゾウさんさえ生きて笑っていてくれたらそれだけで良かった、のに。
「コイツはお前の知り合いか？」
「いや…」
「じゃあなんで泣いてんだよい。そんな見知らぬ女のために。」
「馬鹿げた話だ…聞くだけ無駄だろう。」
聞いたことがある声。誰よりも落ち着く声。
さっきまで渋っていたのが嘘のように目が開いた。窓からさす太陽の光に一瞬目を細めるが、薄い小さい雲がすぐに太陽を覆ってくれた。
「…ッ！目が、覚めたか…！！」
「落ち着け、驚かせたら悪いだろうよい。それに初対面なんだろ？知らねえ場所で知らねえ男に囲まれて、ただでさえ怖がらせる要素しかねえんだ。」
視線は動かさなかった。でも視界の端に入ってきた顔は涙で濡れていて、目が合ったと思ったらすぐに視界から消えた。
「俺だ…！わかるか…？」
『…ッ！うん…』
見える世界が涙で歪んだ。鼻の奥が痛くて、でも腕を動かすのは怠くて、また目を閉じた。
「お前だったんだな…！！！」
抱きしめられた感覚があった。私は動けなかった。腕を回したいのに、夢が覚めてしまうと思って怖かった。
「おい、助けてやった俺に説明は無しか？薄情な奴だよい。」
「うるせぇ……ちょっと待ってろ…」
さらに固く抱きしめられた。
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はなやぎ(プロフ) - りかさん» えっ、すっごい嬉しいです！お褒めのお言葉ありがとうございます！！ (7月25日 22時) (
レス) @page18 id: bc10c687fc (このIDを非表示/違反報告)
りか - 一気に読んじゃうほど面白かったですー！ただの愛されじゃないのめっちゃリアルで怖いけど面白かったですよ (7月25日 20時) (レス) @page4 id: 05d2025b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなやぎ | 作成日時：2023年5月18日 0時
