生きてる…？ ページ24
自分も血はダラダラで、周りでも戦っている。普通に過ごしてきた私には刺激が強い。鉄の匂いと味と全てが辛い。
駆けつけてきたイゾウさんは顔こそ見えないもののその背中から感じる圧がすごい。肌がビリビリする。
『吐、きそう…痛い…』
チラリとイゾウさんがこちらを見た。そして敵を改めて鋭く睨んだ。
「ッチ…そこで死んでろ…」
イゾウさんが敵の四肢を撃ってから肩に触れないように抱きしめて来た。
「ちょっと我慢しててな…」
『ｯ…タァ…！！』
そのまま持ち上げられて船内までダッシュ。痛いって痛いって！！
「よく頑張った。今ナースのとこに行くから。」
『吐きそう…』
既に血で汚してしまっているのにイゾウさんの肩に吐き散らす訳にはいかない。根性。
すぐにナースさんたちの所に着いた。感謝する余裕もない、心で思ってるよありがとう。
「A！！イゾウ、ここに寝かせて。すぐに診るわ。」
「頼んだ。出てたほうがいいか？」
「そうしてちょうだい。それにあんたも外の掃除してきたいでしょ。怒りが抑えきれてないわよ。」
「悪いな…来て良い時は呼んでくれ。」
イゾウさんは再度甲板へ向かった。ナースさんが手厚く治療してくれていると、騒ぎが収まってきたように感じた。
「痛てーな。足ひねった。」
扉が開いて次の患者だ。画竜点睛を欠いたのだろうが、それでも足の捻りだけってやっぱり超人だ。
「湿布で大丈夫よ、自分ではりなさい。」
「わり、ありがとな。」
それに対して私は包帯でぐるぐる巻きだ。すごい痛いし熱いし言葉も出なかった。
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はなやぎ(プロフ) - りかさん» えっ、すっごい嬉しいです！お褒めのお言葉ありがとうございます！！ (7月25日 22時) (
レス) @page18 id: bc10c687fc (このIDを非表示/違反報告)
りか - 一気に読んじゃうほど面白かったですー！ただの愛されじゃないのめっちゃリアルで怖いけど面白かったですよ (7月25日 20時) (レス) @page4 id: 05d2025b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなやぎ | 作成日時：2023年5月18日 0時
