どこにも行きません ページ22
おろしてもらい指をさされた方を見ていると、建物の影からイゾウさんが小走りで出てきた。
「A！！」
『ごめんなさい！』
肩に手を置かれて目を合わせ怒られる。
「勝手にどっか行くなと言ったよな？！」
『申し訳ないです…』
「お前がいなくなったら俺は…俺はな！！Aが心配で大切なんだ…わかってくれよ…」
悲しそうに言われたらもう何も言い返せない。
「それ以上は帰ってから話しなよ。人も多いし、他にもAを心配してる奴らがいるんだから。」
『え…ほんとすみません。』
「そうだな…渡したい物もあるし行こうか。荷物くれ。」
イゾウさんが荷物を全部持ってくれた。そして3人で並んでモビーに帰った。
モビーに帰ると数人から心配のお言葉をいただき、そのままイゾウさんと部屋に戻った。
「これ、似合いそうだと思ったんだ。つけてみてくれ。」
『可愛い…！ありがとうございます！』
「あとこの袋と…そっちの箱も開けてくれ。」
『待っ…ちょ、多いですって！』
次から次へと出てくる贈り物。何が起きてそんなに買おうと思ったのか。
「悪いな、ついAのことを考えてしまって…これから気をつけるから今回のは受け取ってくれ。」
『ありがとう、ございます…』
［私がこんなにも愛されるのはなぜ？］
とにかく貰ったものを確認、整理してご飯を食べに行く。
「お腹空いただろ。サッチがAの分を確保しておいてくれているはずだ。」
『ただの神じゃないですか。好き。』
「そんなこと言うな。俺がサッチを殺す理由ができてしまう。」
『すみませんでした。』
冗談を言い合いながらご飯を受け取った。心なしかサッチさんはイゾウさんに近づかないようにしていた。
「僕も一緒にいい？」
『嬉しいです。』
ハルタさんが来た。手には私のと違ってパンがある。大胆に揚げパンを持って頬張っているが、手がベタベタになりそう。
『パン派？』
「気が向いただけ〜。」
「夕飯にパンを食べるのは俺には理解できないな。」
『イゾウさんはお米派ですかぁ…』
コクリと頷くイゾウさん、だろうなって感じ。ハルタさんは実際に会うと結構な不思議さん。でもしっかりしているのがまた不思議要素だ。
色々あったが、長かった今日は終わったのだった。
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はなやぎ(プロフ) - りかさん» えっ、すっごい嬉しいです！お褒めのお言葉ありがとうございます！！ (7月25日 22時) (
レス) @page18 id: bc10c687fc (このIDを非表示/違反報告)
りか - 一気に読んじゃうほど面白かったですー！ただの愛されじゃないのめっちゃリアルで怖いけど面白かったですよ (7月25日 20時) (レス) @page4 id: 05d2025b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなやぎ | 作成日時：2023年5月18日 0時
