家族仲がよろしい ページ13
翌朝、割と早めに起きた我々。イゾウさんから背が伸びる以前の黒い着物を貸してもらい、朝ご飯を食べに出た。
「こっちが食堂な。迷ったら甲板に出ればわかる。」
『良い匂い…！』
この人数だしバイキング形式らしい。明らかに野菜が少ない。イゾウさんについていってちょこちょこおかずを取っていた。
「お、イゾウに捕まった可哀想なおじょーさんじゃない。」
朝から会えるなんて嬉しい…！！立派なリーゼントのサッチさん。テンションが上がるけど、ここで興奮して話したりしたら皆様からの第一印象が変人になる。
それだけは避けたい。
『おはようございます…！』
「おはよう。俺はサッチってんだ。昨日もちょっと会ったな。よろしくな。」
『かっこいい…』
まずい。あまりにサッパリとした笑顔に思わず本音が。イゾウさんもサッチさんもポカンとしている。
「そうかそうか！！そりゃ嬉しいなぁ！」
「な…目が狂ったか…？」
『あっごめんなさい！！』
「こいつの飯は世界一だが性格には難がある。あんまり近づかないことを勧めとく。」
「なんでだよ！！」
一気に騒がしくなるが、どちらも楽しそうで仲が良い。それに世界一美味しいご飯というのはきっと本心だろう。
「はい、お祝いのリンゴ剥いてきたぜ。」
『ありがとう…ございます…？』
「今夜は宴でもするか。ってかみんなそのつもりだしな。」
チラリと冷たいお茶を淹れているコックたちを見ると目が合った。するとみんなガッツポーズをしていて自然と笑顔が溢れた。
『親父さんの許可とか要らないんですか？』
「別に適当だ。親父も止めねえし、自分がやりたい時だけ勝手に始めるしな。」
いつのまにかイゾウさんは他の人たちに絡まれていた。隊長って言ってもそんな遠い存在ではない感じ、すごい良い。
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はなやぎ(プロフ) - りかさん» えっ、すっごい嬉しいです！お褒めのお言葉ありがとうございます！！ (7月25日 22時) (
レス) @page18 id: bc10c687fc (このIDを非表示/違反報告)
りか - 一気に読んじゃうほど面白かったですー！ただの愛されじゃないのめっちゃリアルで怖いけど面白かったですよ (7月25日 20時) (レス) @page4 id: 05d2025b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなやぎ | 作成日時：2023年5月18日 0時
