__42 YGside ページ43
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目を覚ましたAに、その日以前の半年間の記憶が無いと知った時、俺はただただ途方に暮れた。
担当の医者から言われたのは、無理矢理記憶の蓋をこじ開ける事は逆に負担になるから、なるべく自然に過ごしてあげるのが良いということ。
Aの消えた半年の間の中で、俺たちは同居人から恋人同士になっていたけれど、本人にその記憶がないのだから当然俺たちは付き合ってるなんて言い出せるはず無かった。
そうして俺はその日から、ジンヒョン達を含め、Aの友達にも付き合っているその事実は伏せること、半年間の出来事を無闇矢鱈に話したり聞いたりしないことを約束させ、俺なりに自然に過ごしてきたつもり。
けれどAが必死で記憶を回収しようとしていることは、この半年間、痛いくらいに伝わっていた。
無力な俺は、何もしてあげられない。
YG「…あいつの記憶が戻るなら、もうなんだっていい。協力してくれ。きっと俺だけじゃどうにもできない。」
JN「ってユンギは言ってるけど？どうするの？」
HS「本当にそれでいいんですよね？」
YG「あぁ。」
HS「…はぁ。わかりました。協力します。俺も、Aに記憶が戻って欲しいと思ってますから。」
JM「同じく。ユンギヒョンにもAにも、幸せになって欲しいから。」
TH「俺も。協力します。」
JK「まじ突拍子も無い閃きだと思いましたけど、Aとヒョンの為なら。」
NJ「俺は付き合うとかは出来ないですけど、ジアにもそれとなく事情説明して協力してもらえるようにします。」
こうして俺たちは、一見狂ったかのようにも思えるこの計画を進めることになった。
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作者名：nonta
| 作成日時：2018年3月20日 9時
