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『ジンさん、やる気、あります?』
JN「…あるように見える?」
『はぁ…。まぁ気持ちは分かります。今日金曜日ですからね。』
JN「金曜日、それは恐ろしいワード!」
『週末になると人間て元気になりますからね。仕方ないです。』
JN「金曜日に付け加えて今日はあいつら来てるから余計にフロアが色めき立ってるよ。最悪。」
ジンさんがあいつらと呼ぶのはVIPにいる彼らのこと。
この辺りじゃ何かと有名人な彼らは揃いも揃ってイケメンだから、ここに彼らが集う日は一瞬でも目に留まりたいと願う女の子達が溢れかえる。
けれど彼らの凄い所は女の子達からの支持が厚いと言うことだけでは無く、同性からの支持も同じくらい厚いと言うこと。
詳しくは知らないけど、彼らは相当の強者で、一般の人間が軽口を叩けるような存在ではないらしい。
そして彼らの手首には皆同じタトゥーが彫られている。
トランプのジョーカー。
そのタトゥーがイケメンバーテンダーのジンさんの手首にも入っていると知った時は心底びっくりしたけれど。
『つい最近までジンさんもVIPの人だったんですよね?』
JN「まぁね。でも世代交代だよ。…ユンギに聞いたでしょ?」
『…はい。』
ユンギという名前に分かりやすいくらい反応するあたしに、ジンさんは困ったように笑った。
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作者名:nonta | 作成日時:2018年3月20日 9時