この恋、期間限定につき。 (ページ14)

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今日最後のお客さんが来店すると、準備の手伝いだけしてあたしは自宅の方へ戻った。

そろそろ夕飯の支度をして、バイトに行く準備をしなければならないから。

NJ「A、お茶一杯貰っていい？」

『そこにあるグラス勝手に使って。冷蔵庫にお茶入ってるから。』

テンポよく食材を切り刻みながらナムジュンに顎でグラスを指す。

NJ「えらいね、毎日ご飯作って。」

『だってユンギ、あたしがご飯作らなかったら煙草とコーヒーしか摂取しないし。それにこれくらいはね、ここに置いてもらってるからやらなくちゃ。良かったらナムジュンも食べてく？』

NJ「今日はホソク達とご飯行く約束してるんだよ。」

『え、もしかして今日も来るつもりなのかな？』

NJ「…たぶん。俺はその前に退散希望だけどたぶん強制連行かな～。」

『まぁたまには付き合ってあげなよ。…じゃあまた後で会うかもってことだよね。もし来るならホソクのことしっかり見張っといてね。』

NJ「なに、昨日もなんかやらかしたのアイツ。」

『まぁギリセーフ。潰れかける前にテヒョンとジミンがストップ入れてくれたから。酒は飲んでも呑まれるなってホソクの為の言葉だよね。』

NJ「あー、気が重いな～。アイツ酔ってなくてもやかましいのに酔うと余計だもんな～。逃げたい。」

項垂れながらお店の方に戻って行くナムジュンが、途中で何か言いたそうな顔でこっちを見たけど、いつものようにえくぼが光る笑顔でじゃあまたあとでなんて手を振るから、一瞬見せた表情がなんなのか聞きたかったけど聞けなかった。

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