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何よりも、BTSのみんなを含めどのアーティストもファンの為に頑張ってきていることを私は少なからず理解しているつもりだ。
ファンの為に、リハーサルから汗をかいて取り組む人たちの努力をここで終わりには出来ない。
控え室では事情を知ったメンバーたちが不安そうな顔をして静かに待機している。
会場もそろそろ限界だろう。
この状態を打破出来るとすれば、私のやることはもう、ひとつしか残っていなかった。
私は控え室の外にパンPDを呼び出した。
『マイクは生きてるんですよね?なら私が出て少しだけ時間を稼ぎます。なんとかなりますか?』
PD「………いいんだな?とりあえずこの後のことは全部俺に任せろ。すぐいけるか?」
『いけます。』
私はすぐに返事をすると控え室へ戻りジョングクさんに声をかけた。
『ジョングクさん。今日キャップ被ってきてましたよね?貸してもらえますか?』
JK「あ、はい。」
キョトンとした顔でキャップを差し出すジョングクさんの手からキャップを受け取ると束ねていた髪をほどきキャップを目深に被ってそのまま控え室を出た。
まだ捻挫した足が痛むけど、なんとか全力疾走でステージまで行く。
「ねぇ、まだなのー?!」
「始まったんじゃないのー!!」
案の定会場はざわついていた。
スタッフしかいない舞台袖で今もまだたくさんのスタッフがてんやわんやしている。
PD「一応照明は最大限暗くするように頼んだぞ。これ、マイクな。いけるか?CMが切れるタイミングで照明がつくからそしたら歌い始めてくれ。」
パンPDからマイクを受け取ると私は真っ暗なステージへと歩いて行き、ステージ中央の印が光るその場所へと立った。
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ぶぅ - 更新楽しみです(^-^)頑張ってください! (2018年1月10日 18時) (レス) id: 5f8ac1065a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - たくさん更新してくださって、本当に嬉しいです!更新頑張ってください! (2018年1月9日 20時) (レス) id: 9fe5426be1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 更新頑張ってください!応援しています。ファイティン!p(^_^)q (2018年1月9日 18時) (レス) id: 323d4fe192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nonta | 作成日時:2018年1月9日 11時