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中学3年まで私は実の父親と暮らしていた。
物心ついた時から父と2人きりだった私は、中学3年の時父が病に倒れて亡くなるまで実の母親が生きていることは知らなかった。
後から知ったことだけど、母は私を産んですぐに男を作って出て行ったらしい。
そして3年前、父が亡くなると父の遺産目当てに姿を現した母は柄の悪そうな男を連れていて。
それが母の男だと言うことはすぐに理解した。
期待していたよりも父の遺産が少なかったことが分かるとすぐにまた私を捨てようとした母だけど、あの男は私を見定めるように上から下まで私を見てこう言った。
「こいつを使って稼げばいい。」
あの日から私は母とあの男から逃げられない。
どうやら馬鹿みたいな借金を抱えているらしい私の馬鹿な母親とその男。
中学を卒業して高校に上がるとすぐに私を使ったお金儲けが始まった。
当然まだ恋すら知らなかった私はキスどころかそういった行為すらした事が無くて。
初めては好きな人と、なんて人並みに思っていた私はとにかく逃げ出したかった。
高校に上がる直前の春休みのある日、母と喧嘩をしてやけ酒をするあの男に襲われかけて、全身アザだらけになりながら何とか家を逃げ出した私は人気のない公園のベンチに座っていた。
唯一残っている父と撮った1枚の写真が私の目からこぼれ落ちる涙で濡れていく。
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alexandrite_bbc(プロフ) - ものすごく面白いです！更新とっても楽しみにしております！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
泉楓(プロフ) - このお話大好きです！面白くて続きがホントに楽しみです！更新待ってます！ (2018年1月25日 12時) (レス) id: e4e12326fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nonta
| 作成日時：2018年1月6日 14時
