_____３ ページ4
休み時間も昼休みも取り巻きの女子に囲まれるその彼は、いつだって輝いていて。
そして放課後になると毎日違う女の子と帰って行く。
これはもう暗黙の了解で、放課後キム・テヒョンが1人の女の子と歩いていたらそこに他の女の子たちは話しかけない。
だがその日ドヤ顔で彼の隣を歩く女の子も、次の日には彼の隣を歩く別の女の子を恨めしそうに見つめる側となるんだから滑稽だ。
「あ〜いいよなテヒョンのやつ、今日もまた違う女お持ち帰りかよ〜。」
「俺たちとは格が違うんだよ、顔良し、性格良し、おまけに金持ち。勝てるとこねーよ。」
「それな〜。」
今日も昨日とは違う女の子と歩いて帰る彼を見ているクラスの男子たちの会話はとても自虐的だ。
けれど毎日日替わりで女を抱くキム・テヒョンは果たして本当に性格が良いと言えるのだろうか。
まぁどうでもいいけど。
実を言えば私はあの何を考えているのか分からない彼の笑顔が苦手だったりする。
私は日直の仕事を終えて教卓に日誌を出すと、通学カバンを持って教室を出た。
照り付ける夏の日差しにうんざりしながら1人歩く帰り道。
本来なら誰しもが落ち着くであろう自分の家は私にとっては地獄でしかなくて。
自宅であるボロいアパートの前に停まるセンスのない車を見て、私はまたうんざりした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1022人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
alexandrite_bbc(プロフ) - ものすごく面白いです！更新とっても楽しみにしております！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
泉楓(プロフ) - このお話大好きです！面白くて続きがホントに楽しみです！更新待ってます！ (2018年1月25日 12時) (レス) id: e4e12326fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nonta
| 作成日時：2018年1月6日 14時
