_____20 THside ページ21
彼女の事は随分前から知っていた。
同じクラス、隣の席のその子は俺を見てキャーキャー騒ぐ女の子たちとはまるで正反対。
パンツが見えそうなほど短い制服のスカート、むせ返るほどの香水のにおい、入念に施されたメイク。
俺の周りにいるのはみんな同じような子ばかり。
けれどソン・Aはいつだって1人。夏でも長袖のワイシャツを着ていて、今時珍しい膝丈のスカート。
胸のあたりまで伸びた茶色の髪の毛は癖っ毛なのかいい感じにウェーブしている。
化粧っ気のない彼女の顔はくりくりした二重の目とぷっくりしたピンクの唇のおかげですっぴんでも充分可愛いと思うけど、今時膝丈のスカートで誰とも話さない彼女はクラスでは浮いてしまっていて、地味女のレッテルが貼られていた。
「テヒョン、今日は私と遊ぼうよ。」
そう言って腕に巻き付いてくるこの子は何て名前だっけ？
TH「うん、いいよ。じゃあ行こうか。」
今日は生憎の雨だし、実家からは顔を出すように言われてるし、今日のこの子は特別香水のにおいがキツいしついてないな〜。
"みんなのテヒョンくん"はそんなこと顔に出さないけど。
何がそんなにいいのか分からないけどやたらホイップクリームをかけたパンケーキの店に連れていかれ、ゲームセンターに連れていかれ、大体いつも女の子たちはおしゃれなカフェやらが大好きで。
最後はホテルに行って事を済ませて終了。
今日もさっさと終わらせて名残惜しそうな目で俺を見る女の子と別れると迎えに来たユンギヒョンの車に乗り込んだ。
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alexandrite_bbc(プロフ) - ものすごく面白いです！更新とっても楽しみにしております！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
泉楓(プロフ) - このお話大好きです！面白くて続きがホントに楽しみです！更新待ってます！ (2018年1月25日 12時) (レス) id: e4e12326fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nonta
| 作成日時：2018年1月6日 14時
