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あぁ虚しい。
私の上で動物みたいに腰を振っているこの人も、その下でそれらしく振る舞う私も。
「君みたいに若くて可愛い女の子が抱けるなんて思わなかったよ。」
名前も知らないその人は、ベッドの横にお札を置くとそそくさと部屋を出て行った。
30万ウォン。
これが今日の私の値段。
大体いつもこれくらいの値段が私にはつく。
散らかる衣類を身につけて、ポケットにお札を雑に入れると私もその部屋を出た。
外はすっかり暗くなっていて、光り輝くネオン街をただただ真っ直ぐ歩き続ければやがてネオン街は通り過ぎ、ボロいアパートが建ち並ぶその場所へ辿り着く。
ガラガラガラ。
滑りの悪い引き戸の玄関。
『ただいま。』
小さな声でそう言えば奥の部屋から出てきたのはケバい女。
「ん。」
おかえりとも言わず手を差し出してくるこの女は認めたくはないが私の母親だ。
ポケットに突っ込んである紙幣を差し出せば無言で奪い取って紙幣を数えている。
「ん。」
娘に向かってん。としか言えないのかこの女は。
紙幣を投げつけるように私に渡すとまた部屋の奥へと消えて行った。
さっきは30万ウォンあったはずの紙幣が、今私の手元には5万ウォン。
私は自分の部屋へと戻るとベッドの下に隠してある錆びた缶の箱を取り出してそこへ5万ウォンをしまい込んだ。
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alexandrite_bbc(プロフ) - ものすごく面白いです！更新とっても楽しみにしております！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
泉楓(プロフ) - このお話大好きです！面白くて続きがホントに楽しみです！更新待ってます！ (2018年1月25日 12時) (レス) id: e4e12326fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nonta
| 作成日時：2018年1月6日 14時
