15. ページ16
抱きしめられた腕の中は思ったより熱くて。思わずユンギの顔を見るとうっすらと汗が流れてた。
「もしかして走ってきたの？」
YG「当たり前だろ」
「嘘でしょ、足は！？無理したらだめって…！YG「いいから」
背中に回された腕の力が強くなる。ユンギの髪が頬に微かに当たる。
YG「…足なんてぶっ壊れていいんだよ、Aを手放さなくてすむなら」
声が震えてる。すり寄せるように、ユンギの頭が肩に乗っかる。
YG「お前がいないだけで息ができなくなる。自分を見失う。大げさなんかじゃない。Aは俺にとってそういう存在だ。…もう二度と離れるな」
たった一言。その一言で
「ごめん…」
自然と言葉が出た。
ごめんね。ユンギ。
ユンギのこと1番に分かってなきゃいけないのに。傷つけたくなかったのに。
「心配かけてごめんなさい。ひどいこと言って、ごめん…」
偉そうだなんて。全部ユンギの優しさだって知ってたはずなのに。
ユンギの首に腕を回して、同じように抱きしめ返す。より近づいて、気持ちが伝わるように。単純かもしれないけど、今はこれが1番伝わる方法。
YG「…俺も言い方きつかった。けどな」
ぐいっとほっぺを軽く引っ張られる。
YG「まじで心配かけさせんな、そこは反省しろ」
「はい…」
YG「それと性格嫌いとかぜってーねぇから。じゃなきゃこんな必死にならない」
ぐいっと抱えあげられて止める間もなくベットに落とされる。馬乗りになってにやりと笑ったユンギ表情をみて熱くなるよりも血の気が引いた。
あ、待って。この流れは良くない。
「まってまって！ユンギ疲れてるでしょ？今日はもうゆっく…」
シャツの隙間から入り込んだユンギの手を必死に止める。
YG「誰のせいだと思ってんだ」
ユンギの顔が近づいて、顔の横に来る。
YG「俺がどれだけAを好きか思いしらせてやる」
耳元で低くそう囁かれて、息する暇もなく口を塞がれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞姫(プロフ) - Yellow8938さん» なんとご丁寧に..!!ありがとうございます！体調万全で頑張りますよー！ (2020年1月23日 17時) (
レス) id: 1a97abd4f4 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - おはようございますいつも楽しくお話読ませて頂いてますTwitterフォローさせて頂きました今日1日体調崩さない頑張って下さい (2020年1月23日 8時) (レス) id: fb4a224a7d (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - Alohaさん» きゅんとさせられて嬉しいです！笑またきゅんとできる作品をつくるようにしますので長い目でよろしくお願いします！ (2019年3月20日 0時) (レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
Aloha(プロフ) - お疲れ様でした。更新を楽しみにいつも読ませていただきました。番外編きゅんとしました。新しい作品も楽しみに待ってます。 (2019年3月19日 7時) (レス) id: d179b7f5fa (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - うさぎちゃんさん» わぁぁぁありがとうございますぅぅ！泣楽しんでいただけたようで何よりです！これからもよろしくお願いします^ - ^ (2019年3月9日 23時) (レス) id: 1a97abd4f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞姫
| 作成日時：2019年2月2日 16時
