運命の人なんかじゃない。[TH] (ページ8)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:246,755 hit

7. ページ8

HS「早めに動画撮らないとね。機材とかどこから借りる？」

NJ「ジョングガに借りることにした。その代わりに夕飯奢ることになったから協力しろよ」

HS「うわ～よく食べるからなあの子...そういえばさっきテヒョンのこと話してたね」

「知り合いですか？」

HS「うん、ジミナの紹介で。天然だけど優しいよねあの子」

...天然？優しい？

「...冷たいの間違いでは？」

HS「いやクールだけど冷たくはないでしょ」

ホソクオッパが嘘をついてるとは思えない。けど、私の知ってるテヒョンと違う。なに、年上にはいい顔してるってこと？

NJ「さっきA仲良くなる必要ないって言ったけども、一緒の家いるんだから少し歩み寄ってみたら？」

「でも、多分性格合わないです...」

NJ「そんなのちゃんと話してみないと分からないよ。人は見かけによらないっていうからさ」

『Aは見かけによらず大胆だなぁ』

遠くで誰かの声が聞こえた気がしたけどすぐに搔き消える。

その代わりにテヒョンの顔が思い浮かぶ。何にも感じない、無感情の瞳。

「...もし会ったら話しかけるようにします」

HS「シェアしてる相手に言うセリフではないね」

あんまり乗り気でないのが分かったかのようなホソクオッパの言葉にナムジュニオッパも軽く笑う。

私もつられて苦笑しようとしたその時、私のスマホから着信を知らせる音が流れてきた。