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私とテヒョンの生活リズムは驚くほど違った。
毎日朝から夕方近くまで大学でレッスンをする私と違って、テヒョンは行く日も時間もいつもバラバラ。昼行ってすぐ帰る日もあれば1日中いない日もある。
ミヒ曰く、演劇コースは自由らしく特にテヒョンはそれがほかの生徒たちよりも認められられてるらしい。
理由はただひとつ、演技が上手いから。
HS「まぁAがダンスコースでバレエ以外のやつ何個か取ってるからっていうのもあるんじゃない?」
両足の裏側を合わせながら手を繋いでホソクオッパとストレッチする。今日はバレエじゃなくてストリートだから、そのコースが一緒のホソクオッパとレッスンする日だ。
HS「ここ以外にもジャスと...あとなんだっけ?」
「ヴォーグですね、腕だけ動かすダンス」
HS「それだ、すごいねA」
お互いに引っ張り合いっこをしながら足の筋を伸ばす。バレエとは違うストリートは使う筋肉が違うからちゃんとストレッチしないとつっちゃう。
しばらくオッパとストレッチして終わろうとしたその時、レッスン室の開いた窓からナムジュニオッパが顔を覗かした。
NJ「ホソガ、曲できたから合わせよう」
HS「え、まじ!?」
ナムジュニオッパからUSBを受け取って嬉しそうにスピーカーを繋げているパソコンに近づくホソクオッパを見ているとナムジュニオッパが窓枠を軽く乗り越えて入ってきた。
NJ「久しぶりA。Aのオモニまた受け入れたみたいだね」
「そうなんです。オッパの後輩ですよ」
NJ「そうなるか」
作曲の関係でオモニと知り合いのナムジュニオッパも実は昔、家に少しの間だけ住んでいたことがある。ポップからクラシックまで色んな音楽のことを忙しいオンマの代わりに教えてくれたのが懐かしい。
NJ「でも今回は音楽コースの人じゃないんだろ?確か」
「演劇のキム・テヒョンです。有名人だから知ってますよね」
NJ「あれ、なんか棘あるねその言い方。仲良くないの?」
「仲良くなる必要ないですよ、コース違うし」
HS「ナムジュナ〜!これ最高ー!!」
会話の途中でホソクオッパが曲を流して踊り出す。ラップに疎い私でも分かるくらいかっこいいテンポで、ホソクオッパが踊るのをじっと見てしまう。
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作者名:あいす | 作成日時:2019年10月4日 1時