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HS「はい１、２、３でターン、から手上げて！」
ホソクオッパの掛け声にと音に合わせてリズムを取りながらダンスを踊る。今日は珍しくナムジュニオッパも見てるから少し緊張して体が動きづらい。
NJ「そんな俺相手に緊張しなくていいよ」
「いやしますって、ナムジュニオッパ有名人なの自覚してください」
NJ「ダンスはホソガの方が上手いんだから」
「ホソクオッパにはもう何回もダメ出しされてるから…」
HS「え、そんなしてないよ僕！？」
自覚無しなのが1番怖い。オッパは優しいけど無意識に厳しいから最初はユンギオッパを彷彿とさせた。今では全然ホソクオッパの方が優しいけど。
NJ「あれ、テヒョナだ。おーい」
ナムジュニオッパが窓の外に声をかけると数秒経ってからテヒョンが窓から顔を覗き込ませてきた。あ、と私を見たタイミングで寝落ちしてた私に毛布がかかっていたのを思い出した。
あれ絶対テヒョンだよね、お礼言わないと。
そう思って口を開きかけた時
TH「どっちのヒョンと付き合ってるの？」
「…はい？」
TH「昨日寝言でオッパって言ってたから」
聞かれてた。よりによって夢の中で言ったこと。最悪。
「どっちとも付き合ってないよ」
TH「ふーん、あっそ」
軽くそう言うとテヒョンは用が済んだかのようにすぐに踵を返して去っていった。
HS「なにあれ」
NJ「思春期の男子かよ」
ほんとになにあれ。本当に唐突すぎるんだけどいつも。慣れたつもりだったけど全然だった。
HS「ああいう話家でするの？」
「全然。だからびっくりしました」
NJ「テヒョナほどのイケメンでもAの付き合ってる人が気になるんだな」
その時ちょうど時間を設定していたスマホが鳴り始めた。慌てて止めてスタジオの端に寄せていた荷物を持ち上げる。
HS「あれ、黒いパーカーなんて珍しいね」
「友達のなんです、返しに行かなくちゃ。またすぐ戻ってきますね」
そう言い残してスタジオから飛び出した。
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作者名：あいす
| 作成日時：2019年10月4日 1時
