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遡ること数日前。


TH『俺、ブスと付き合うつもりないから』


のんびり自分の取ってるレッスンを受けるためにショートカットルートの中庭を歩いているとそんな言葉が聞こえてきた。


冷たくて、低い男の声。


あー...最悪だ。


告白現場に居合わせた上に男が振ってるこの状況。面倒くさいこの上ない。しかも台詞酷すぎる、もっと言い方あったでしょ。


『っ、なんでそんな言い方するの!?最低!!!』


女の子の悲しそうな叫び声が聞こえて思わず建物の角からそっと顔をのぞかせる。


TH『本当のこと言っただけだけど』



その時チラリと見えたのは高い鼻筋に一重の切れ目、そして金髪の男。それが無表情で女の子を見てるキム・テヒョンだった。




まさかその当本人が来るなんて...


自分の運の悪さに辟易してる私の横で


OM「同じ大学よね?会ったことない?」
TH「多分コースが違いますね。俺は演劇だから」
OM「そっか、ダンスと棟違うものね〜」


なんて呑気にオンマと会話を続けてるその人をジロリと見る。するとタイミング悪く目が合ってしまい咄嗟に逸らした。


OM「あら、A照れてるの?これから仲良くしていきなさいね〜」


そう言ってオンマがいつのまにかあったスーツケースに手を伸ばしたのを見てギョッとした。


「ちょ、ちょっと待って!今!?」


OM「空港集合で早めに行かないとダメなのよ〜」


ごめんねぇ、と情けなく手を伸ばした私に投げキッスをしたオンマは颯爽と出て行った。


「え〜...」


取り残された私と突然増えた同居人。


...まぁ起こってしまったものはしょうがないか。オンマが連れてきた人追い出すわけには行かないし。


ため息をついて部屋に案内しようとした時


TH「君、盗み聞きしてた子でしょ」


まさかの即バレ。見られてたのか。


TH「別に責めてないよ、あそこで話してた俺が悪いし」


私が気まずくて何も言えずにいるとキム・テヒョンは無表情でそう言ってくれた。


TH「とりあえずなんて呼べばいい?家主の娘だし、Aさん?」


「…Aでいい」


TH「じゃあ俺もテヒョンでいいから」


自分の荷物を持ち上げて「部屋どこ?」と平然と聞いてくるキム・テ...テヒョンにまたため息が出てしまった。


オッパ...私の運どうかしてるよどうしよ...



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設定タグ:BTS , 防弾少年 , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あいす | 作成日時:2019年10月4日 1時

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