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次の日大学に行ったらレッスン室の前に人だかりが出来ていた。あぁ、もうそんな時期かなとか考えながら人だかりの後ろから覗いてみたら案の定試験の日程と順番が書かれている紙が張り出されていた。
JM「おはよ、A」
「おはよジミナ。順番もう見た?」
JM「うん。僕たち2日目のトップバッターだったよ」
「可もなく不可もなくだね、よかった」
初日のトップでもなければ、2日目の最終組でもない真ん中の位置は初日での様子を他の子から聞けるし、2日目の頭で評価する先生たちに印象が残りやすいから幾分か楽だ。
「試験に向けてまた調節しなきゃね。ユンギオッパ時間あるかな」
JM「無くても空けてくれるよ、ヒョンAには甘いし」
いやいや、普通に厳しい。この前も少し位置が違っただけで最初から通すことになった。まぁ、厳しい分踊りの精度は高まるからいいんだけど、その日の体力の消費量が半端ない。
JM「多分今日ヒョンと話すから空いてると思うけどどうする?」
「あーごめん今日は」
小さく顔の前で両手を合わせるとジミナは察してくれたのかじゃあしょうがないね、と微笑んでくれた。練習で残れないのは本当に申し訳ない。絶対埋め合わせしなくちゃ。
JM「じゃあヒョンにいつ空いてるか聞いておくね」
「ありがとう、私もMH「A〜!!」
後ろからいきなり抱き着かれて振り向くと悲壮な表情のミヒがいた。
MH「最悪だよ〜プレゼン対決の相手あの子になっちゃた〜!!!」
「前言ってた新作を先輩の前でプレゼンするの?」
MH「そう!今回自信作だったのに自信なくなってきた〜助けてA〜」
「助けてあげたいけど無理だよ、ドラマとか映画に疎いもん私」
MH「じゃあ対戦相手の子に手ぇ抜くよう言って」
「それじゃ意味ないでしょミヒ…」
相変わらずの甘えたがりなミヒに苦笑しつつ慰めるつもりで頭を撫でているとレッスン室から先生に呼ばれる声が聞こえてきた。
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作者名:あいす | 作成日時:2019年10月4日 1時