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「ホソク!次これ着て!!」
「ナムジュンちゃんとネクタイして!!」
「テヒョン化粧したのにお菓子食べないで!!ていうか衣装にこぼさないで!!!」
JN「うわぁ、A怖いよ〜…」
相変わらずの殺伐とした音楽番組の控室。今回はBTS特集ということで今までの人気の曲をサビだけ踊るメドレーをやることになったのだけど、曲が変わるたびに衣装を変えるという滅茶苦茶忙しいスケジュースをこなすことになった。だからジンオッパの情けない声が聞こえてそっちの方に視線をやる。
「そんなこと言う暇あったらズボン履き替えてください!!」
JN「ひえっ!!ジョングガ〜Aやばいって、昨日なんか怒らした!?」
JK「いえ?怒らすどころかむしろイチャイチャ「ジョングク!!!」
余計なことを言いそうになったジョングクを軽く睨みつけるとジョングクはたいして気にした様子もなく、むしろからかうように笑うとジンオッパと素早く逃げ出した。
もう照れるよりも先に忙しさが上回るこの状況、楽しいけどちょっと辛い。メンバーも慌ただしいし、スタッフもピリピリしてる。
みんなが収録してる間に次の衣装を用意するために別室に控えている衣装ボックスのもとに向かう。次のをタブレットで確認しながら歩いていると、向かい側から違うアイドルグループを担当しているスタイリストさんたちが来た。
すれ違いざまに軽く会釈すると相手もし返してくれた。けれどしばらくして小さな囁き声が聞こえてきた。
「ねえあれ見た?うちらのが担当してるメンバーの熱愛」
「見た見た、やばいよねリークされて。しかもスタッフでしょ」
「しかもうちらみたいな臨時じゃなくて、専属で。やば、ファン減少するね」
「そうなったら仕事無くなる〜やめてーもしほんとだとしたら早く別れて〜」
内心、ドキリとした。だってリークされてるって以外私に当てはまることだったから。
「Aさん、どうしました?」
思わず立ち止まってしまっていた私にスタッフの子が心配そうに声を掛けてくれてハッとする。
…大丈夫、ちゃんとできてる。ちゃんとジョングクも私も分かってる。
心の中で言い聞かせつつも、なんとなくぬぐえ切れない不安を抱えて別室に向かった。
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舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす!! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいす | 作成日時:2019年8月1日 14時