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なんとかジョングクを引き離してその日のうちに寮に帰らした翌日。BTSと私はというと、今までないくらいの激務に追われていた。
「Aさーん!この衣装どこのコンサートのですかー!?」
「Aヌナー、予備のアクセこれでいいですか?」
「Aさん」「A〜」
HS「…大丈夫?」
「………うん………」
優しいホソクが引いてるのが分かって本当に申し訳ない。それくらい顔に出てるってことだろうけど、これは無理。
「ホソクこそ、この後みんなと収録の後ソロの仕事入ってるでしょ?早く行かないと」
HS「いやー偶然編曲した帰りに覗いたら死んでるAいるんだもん。声かけずにはいられないでしょ」
こつんと肘をついて頭に手をやっている私の目の前に冷えてる缶コーヒーを置いてくれる。アイドルに気を遣わせるなんて最悪だ、本当に。私が本来しなきゃいけないのに。
「…ごめん、ちょっと切り替える」
HS「うん、Aなら出来るよ!ファイティン」
缶コーヒーのお礼を言いながら席を立ってホソクと共に部屋から出ようとする。けれど出た瞬間に誰かとぶつかった。
「っと、ごめんなさ…あれ、A?」
「あ、オッパ」
偶然芸大時代の先輩と鉢合わせした。数年ぶりの再会に素直に驚いてしまう。
「BigHitにいるっていうのは知ってたけど…まさかBTSとはね」
先輩は軽く笑いながら私の隣にいるホソクに視線を向ける。するとホソクは初対面の人用の朗らかな笑顔でこんにちは〜とさわやかに挨拶した。
「楽しく仕事してますよ。で、なんで先輩がここにいるんですか?」
少しの頭痛を感じながら先輩に問いかけると先輩は何故か私をじっと見てきた。
「普通に仕事でだよ。ていうか…A綺麗になったな〜」
そういえば、この先輩は普段いい人だけどこういうセリフを言い始めたらめんどくさい人だった。こっちがはいと言うまで言い続ける人。相変わらずみたいで内心ため息をついてしまう。
少し戸惑ったような表情を浮かべてるホソクに行って、と視線を送ると足早に去ってくれた。
「やっぱ出世する女は違うな〜他の同期で一番なんじゃないか?ていうかBTSのスタイリストってことは前ニュースで出てたのやっぱりお前…」
あ〜…頭痛い…
痛む頭を押さえながらなんとか返答しようとすると
ぐいっと、後ろから誰かに引っ張られた。
JK「何話してんの、ヌナ」
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舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす!! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいす | 作成日時:2019年8月1日 14時