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みんなが帰った後もジョングクは残って後片付けを手伝ってくれた。いつもはジニオッパもジミンも手伝ってくれるけど、気を利かせて早く帰ってくれたらしい。けどそんな気使われても変わらないんだけどな、と内心思ってたりもする。
ジョングクと2人で食器を洗いながら他愛もない話をする。今日の撮影のどこが楽しかったとか、テヒョンの寝顔が可笑しくて写真を撮ったとかそんな話。
「ジョングクありがとね、明日も早いのに手伝ってもらって」
水で濡れた手を拭きながらジョングクの顔を見る。すると予想外な表情をしていた。
JK「ヌナは、僕と一緒にいたくない？」
八の字に曲げられた眉に、悲しそうな瞳。声も沈んでいて胸が痛んだ。
「そんなことないよ、なんで？」
JK「だって早く帰ってもらいたそうだし」
その言葉に気づかされる。また無意識にジョングクをBTSのジョングクとして見てたことを。2人きりなのに。
JK「僕と2人でいたいって言って。…恋しいって言ってよ」
私の後ろにあるキッチンのシンクの淵に手をついてジョングクが唇を寄せる。それを咄嗟に止めるとジョングクがまた悲しそうな表情になりかけたから慌てて口を開く。
「その…私伝えるのが上手くなくて、ていうか恥ずかしくて…誰かをこんなに好きになったことないからどういえばいいのか…ごめん」
しどろもどろ、思ってることを何とか言葉に出してみたもののいまいちまとまってなくて自分が情けなくなる。どうしていいか分からなくて止めていた手を離して、自分から軽く唇を寄せる。
「あなたが恋しくて愛おしいよ、ジョングク。これじゃあ…伝わらない？」
JK「っあ〜…」
柔らかく引き寄せられて抱きすくめられる。広い胸板に程よい力加減が安心感を与えてくれて、自然と頭を傾ける。
JK「帰りたくない…ずっと一緒にいようよ、ヌナ…」
「それはダメ」
JK「急に現実に引き戻さないで」
さっきよりも柔らかくなったジョングクが微笑んで私の肩に顎を乗せて背中を撫でる。ゆっくり、優しく。
JK「…好きだよ、ヌナ。今だけは僕のものでいて」
耳元で囁かれた言葉を自分の中で反芻する。
ジョングク。みんなのアイドル、みんなのマンネ、みんなの憧れ。
けど今だけは、私のものでいて。
私もそう思ったけど口に出すのは恥ずかしくて。なんとか頷いて、抱きしめ返すしかできなかった。
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舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす！！ (2019年8月8日 21時) (
レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2019年8月1日 14時
