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なんとかアトリエに帰ると心配そうな表情のセヨンちゃんが待ってくれていた。
SY「オンニ…大丈夫ですか?」
「うん、平気よ。セヨンちゃんも迷惑かけてごめんね、すぐ収まると思うから」
SY「…はい」
まだ心配そうな表情をするセヨンちゃんの頭を撫でて、自分が抱えていたバックを床に降ろす。するとバックに入れているスマホの画面にカトクの通知画面がでてきた。
NJ『大丈夫か、A』
たった一言、簡潔にまとめられた言葉。ナムジュンらしくて少し心が軽くなる。
『平気。迷惑かけてごめん』
NJ『俺たちは大丈夫。Aは悪くないて分かってるから』
『うん、ありがとう』
さっきの報道陣のせいなのか、作品を使われたショックなのか。私の気力は確実に下がっていて、ナムジュンの返信にもちゃんと返せない。申し訳ないと思いつつその一言だけ送ってカトクを閉じた。
こんなタマじゃないはずなのに、何ショック受けてるんだろう。
自分が情けなくてため息を漏らす。するとまだ心配してるような表情で私を見てきているセヨンちゃんに気づいた。
「セヨンちゃんには悪いけど、事態が鎮静化するまでセヨンちゃんに現場のスタイリング任せるね。私は自重しろって言われたから」
SY「え、オンニ仕事できないんですか…?」
「うん、まあこれを機に休むよ」
気負わせないように軽くそう言ってセヨンちゃんをアトリエの外に送る。けれど送った後に、USBの存在を思い出した。
また返すタイミング逃した。…まあ、しばらくはいいか…
お気に入りのソファに横になって、疲れのせいなのか普段よりも重くなった瞼を降ろした。
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舞姫(プロフ) - たまちむさん» お待たせして申し訳ございません〜泣これからは定期的に出来るようにしますのでよろしくお願いしまーす!! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 9c8a3f79d6 (このIDを非表示/違反報告)
たまちむ - 面白くなって来ましたね!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいす | 作成日時:2019年8月1日 14時