140 ページ40
なかなか進まない会話に私は面倒くさくなり笑みを引っ込めた……笑顔、疲れるんだもん。
「で。ネテロさん、なんで私だったんですか？」
真顔でずいっとネテロさんの顔まで近づけると、「おー、怖い怖い」と肩をすくめ、諦めたようにため息をついた。こっちがため息つきたいけどね。
「なに、パッと見試験管の中でお主が一番弱そうに見えるからじゃよ」
「まあ、確かに私可愛いし、ドジっ子だから弱そうに見えますけどね。
……で！本当の理由は？」
生まれてこの方ずっと演じていた私の前に嘘なんて通じると思うなよといいたい。一瞬考えるような瞳を私は見逃しませんよ……まあ、わざとだろうけど。
「うむ、仕方あるまい。そこまで言うなら本当の理由を言うしかないな……」
少し真剣な顔を見せたネテロさんに、私はゴクリとつばを飲み込んだ。
「最初はイ・ケメンに頼んだんじゃが断られてのう。Aならいいんじゃないかって言われたんじゃよ」
「そうですかぁ」
思ったよりもクソみたいな理由でそれ以外の相槌が見つからなかった。そして私が最終試験に出ることになった理由ってあいつかと思うと、笑みが自然に湧いてきた。
「ていうか、あのイケメンさんってなまえもイ・ケメンなんですね！！」
大人ってコワい！と錯乱状態になっている私を眺めながら髭をいじり、ホッホッホーと脳天気に笑う会長はなんだか嬉しそうでした。
何が何だか分からん！！！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1011人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クルミ(プロフ) - 雲類鷲さん» ひゃーーー！嬉しいです！マイワールド前回なのですが少しでも気に入って貰えたらうれしいです♡ (2022年7月12日 0時) (
レス) id: e0e69a6993 (このIDを非表示/違反報告)
雲類鷲(プロフ) - フェイたんさんなのが妙にツボでニヤニヤしてしまいます。イルミの妹になってみたかったので、このようなお話を作っていただきありがとうございます！ (2022年6月19日 10時) (レス) @page50 id: b3359691d7 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ(プロフ) - ユラさん» 作者のイメージが暴走している中、共感して下さりうれしい限りです(>ω<)！！ (2017年12月18日 21時) (レス) id: c21ec62e54 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 可愛すぎかよ！！シャルさん！ (2017年12月10日 22時) (レス) id: ff37061d8d (このIDを非表示/違反報告)
クルミ(プロフ) - フェイタン天使さん» コメントありがとうございます！！一段落ついたら原作編にも行きたいと思っております(行けるかどうかは別として)！！更新頑張ります(^^)！ (2017年12月8日 0時) (レス) id: c21ec62e54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クルミ | 作成日時：2017年4月29日 15時
