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幼馴染との思い出 ページ5

Aside

父さんが言うには、俺はずぅっと昔からの最強の呪力を持って生まれてきたらしい


最高で、最強なんやけど、その人一倍強い呪いを怖がって、人が遠ざかっとるみたいやった


「蘆屋の子」

「呪いの子」

「呪詛師になりうる危険因子」

...赤ん坊の頃からか、まあ好き勝手言われとった


カスが何を言おうとも雑魚は雑魚に変わりあらへん


でも、あの子は俺んこと見てくれとった


(「かっこええ」)


まっすぐな目ぇで、俺を見てくれとった


俺が話しかけても、俺が手に触れても、俺が呪力を見せても


「また会いたいなぁ」


自分の式神を見ながら呟く


「直哉くんのこと、随分気に入ったみたいだね、お友達ができてパパ嬉しいよ」


呑気にヘラっと笑いながら父さんが俺の頭を撫でる
もしかしたら頭撫でてまうのは父さん譲りかもな...


「Aはあの子の一個上だから、お兄ちゃんだね、仲良くするんだよ」


お兄ちゃん...お兄ちゃん...


「当たり前やん、仲良しやもん」


と言うと父さんが、「あのスーパードライのAが...」やら「これが成長か...」やら言うとる

誰がアサヒ飲料やねん


「次はいつ会えるん?」


俺よりずっと上にある父さんの顔を見上げる


父さんは俺と同じ真っ黒い目を細めて笑う


「来週の日曜日、また来れるよ」


それまで小学校でお勉強頑張ろうね

ンフフ、と笑う父さんに「やかましいわ」と返す


来週の日曜日


楽しみやな

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作者名:ユウ | 作成日時:2023年6月4日 13時

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