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禪院家で事の顛末を直哉に説明する
「え、い、いややで!一緒に強なるって言ったやん!」
「堪忍な、こればっかりはアカンねん」
ほんまに、自分がまだ子供なんが嫌んなる
「年末と盆には帰って来れると思うし、連休が取れたらこっち来るから...」
俺が力なくそう言う
直哉の顔は俯いていてよう分からん
「平気や、Aおらんでも、平気や」
直哉が眉をキュッと寄せて口を開く
「Aも俺も、次期当主なんやから、こんくらいでやいやい言っとられん
Aにワガママ言うんは終わりや
俺も強ならんとアカンのやから」
何かを決心したように俺を見る
俺の心を動かしてくれるんはいっつも直哉や
これで俺も決心がついた
「離れてても二人で一つや」
どっかの少年マンガで見たように、拳と拳を合わせる
互いに抱き合うには、少し大人になり過ぎた
「東京行って、悟くんに浮気したらアカンで」
悟くんて誰やの
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作者名:ユウ | 作成日時:2023年6月4日 13時