番外編2-59 ページ9
更に上の階を目指して先へと進む。
磯貝「あのまま行けばよかったのに
暗殺者が女に化けるのは、歴史上でもよくあるぞ」
渚「い、磯貝くんまで…///」
業「渚くん、とるなら早い方が良いらしいよ」
渚「とらないよ！大事にするよ！」
烏間「その話は後にしてくれるか」
渚「…二度としません」
この潜入も終盤
ここからは…VIPフロア
上へと続く階段の前には
体格の良い見張りが2人
寺坂くんが敵を一瞬で
仕留める武器を持っているみたいだけど…
それは俺もだけどね
クナイはまだ隠してある、使ってない
だってこのクナイは…
俺にとって危険な時
…それか…
俺にとって大事な人を助ける時
それまでは…使わない
寺坂「…おい、木村
あいつらをちょっとここまで誘い出して来い」
木村「俺がァ？ どーやって？」
寺坂「知らねーよ」
業「じゃあ こう言ってみ、木村」
赤羽くんが怪しい笑みを浮かべて
木村くんに何かを耳打ちする
茅野「業くん…なんか楽しそうだね(苦笑)」
…あれが悪魔の囁きってやつだね
絶対楽しんでるよ赤羽くん…^^;
夏叶｢あ、木村くんなんならさ…｣
俺がアレを木村くんに伝えたあと
木村くんが顔を強張らせながら
見張りの人たちのところに向かって歩き出す
見張り1「ん？ 何だ、ボウズ」
木村「あっれェ〜
脳みそ君がいないなァ〜
こいつらは頭の中まで筋肉だし〜
人の形してんじゃねーよ、豚肉どもが」
よし、完璧だよ木村くん！
木村くんはそこまで言うと
くるっと後ろを向いて
そのまますたすたと立ち去ろうとした
…その時
見張り1「おい」
見張り2「待て、コラ」
怒った見張り達が
とんでもない速さで木村くんに突進してきた
業「まさか一言一句そのまま言うとはねぇ
…あー、面白かった♪
それにまさか棒読みで言うとかwもうヤバイwww｣
俺があの時言った言葉は
“あ、木村くんなんならさ…棒読みで言ってみなよ”
たまに兄貴棒読みで挑発するからそれを、ね…^^;
木村くんは持ち前の俊足で敵から逃げ切り
寺坂くんと吉田くんがスタンガンで敵を撃退した
いや、何持ち歩いてんの！？
俺も人に言えないけど←
殺「いい武器です、寺坂くん
ですが、その2人の胸元を探って下さい
ふくらみから察するに…
もっと良い武器が手に入るはずですよ」
寺坂くんと吉田くんが
敵の胸元から取り出したのは…
…
本物の、銃だった
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作者名：龍央 | 作成日時：2017年5月24日 1時
