番外編2-96 ページ46
こうなってしまったのは
彼等が騒ぎを起こした事に一因があるとして
ビッチ先生と烏間先生のくっつけ計画
その第二弾が…
今日の放課後に決行される事になった
修学旅行の4班のメンバーと一緒に
ビッチ先生のバースデープレゼント
買い出し班として、その辺をぶらついていると…
「ねぇ、君達
あの後、大丈夫だったのかい？
ほら、おじいさんの足のケガ…」
松方さんにケガをさせてしまった時に
救急車を呼んでくれた花屋さんに声をかけられた
渚「あの時はありがとうございました
なんとか許してもらえて…」
彼等の話を聞いていた花屋さんは
大人の女性にふさわしいプレゼントとして
花束を提案してくれた
花屋「プレゼントなんて選び放題の時代
なのに未だに花が第一線で通用するのは
何故だと思う？」
遊橙「…心だけじゃねぇから…色や形、香り、そして儚さが
人間の本能にピッタリとはまるから、そうだろ？」
夏叶｢なるほど…って兄貴なんで知ってるの！？｣
遊橙｢前に変態孔雀オカマから聞いたことがあってな｣
｢｢｢(どんな人だそれ…汗)｣｣｣
夏叶｢あ〜…納得…^^;｣
｢｢｢(納得するの！？)｣｣｣
綺麗な花束を持った花屋さんが
ニッコリと笑いながら遊橙を見る
遊橙｢…｣
その笑顔は遊橙にとって“裏”があるように見えた
花屋｢正解だよ｣
奥田「うわぁ〜、説得力ありますね」
業「確かに名演説
電卓さえ持ってなけりゃーね」
業のその言葉に花屋は苦笑いをこぼした
花屋「…一応商売なんで
で、どーする？
これも花の縁だ、安くしとくよ」
こうして彼等は
クラスのカンパ総額5107円で
ビッチ先生へのプレゼントを買う事ができた
あとは烏間先生に渡してもらうだけ
…
…なのだが…
烏間「イリーナに、誕生日の花束？
何故 俺が？
君達が渡した方が喜ぶだろう」
遊橙｢(この通り“堅物”には無理そうだぜ…汗)｣
烏間先生の鈍感っぷりに
計画に暗雲が漂い始めた…
その時
「烏間先生
あのビッチが必要な戦力と思うならさぁ
同僚の人心掌握も大事な仕事じゃないの？
あ、俺等が花束用意したの、ナイショね」
業のお陰で
烏間「…一理あるな。
わかった、俺が渡そう
気遣い、感謝する」
遊橙｢普通に渡せよ〜｣
なんとか烏間先生に花束を託す事ができた
夏叶｢ねえ、兄貴
あの烏間先生が普通に渡すと思う？｣
遊橙｢…あぁ、無理だな…汗｣
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作者名：龍央 | 作成日時：2017年5月24日 1時
