番外編2-63 ページ13
鷹岡は突然キレて怒鳴り散らした後
渚くんに1人でヘリポートまで来るよう要求した
茅野「渚…ダメ、行ったら…」
渚「…行きたくないけど…行くよ」
渚くんは1人
鷹岡の後に続いて…ヘリポートへと向かった
俺らは気づかなかった
…
遊橙｢さて俺の作戦にいつ気づくのかな？｣
兄貴が怪しく笑みを浮かべていたことに…
今の鷹岡は、何をするかわからない
それ程までにかなり興奮している
渚くんは
“話を合わせて冷静にさせる”
そう言ってたけど…
そんな渚くんが心配になった
俺達は、ヘリポートの前まで走って行く
烏間先生に銃口を向けられた鷹岡は
渚くんとのリターンマッチを俺達に
邪魔されないよう
ヘリポートへと続くハシゴを外す
まぁこらくらいの距離
俺と兄貴なら飛べるけど
そして鷹岡は…
渚くんに土下座を強要した
渚くんはおとなしくそれに従う
鷹岡はそれを見て満足そうに笑った後
治療薬が入ったスーツケースを放り投げて…
爆破させた
…はずだった
ドガーンという音を立て
爆破したのはスーツケースでは無く
｢残念だったなおっさん
今頃あんたの部屋が爆発してんぞ｣
鷹岡の部屋だった
鷹岡｢な…！？
お前いつの間に…ハシゴは壊したはず…｣
そう、今兄貴が居るのは俺の隣ではなく
渚くんの隣だった
遊橙｢目の前で壊れて言った時は
どうしようかと思ったけど
あれくらいの距離どうってことねぇから
それに俺理数系は得意なんだよな｣
その言い方からして兄貴は
機械を改造したんだろう
そして兄貴の手には
薬の入ったスーツケースがあった
遊橙｢これで形勢逆転だな｣
渚｢遊橙さん…｣
渚くんを立たせ向き合うようにすると
遊橙｢寺坂の奴からだ｣
兄貴が渚君に何かを手渡した
…あれは確か…寺坂くんが持ってた…
渚･夏叶｢スタンガン？｣
渚くんは寺坂くんの方へ向き直った
寺坂「…やれ渚
死なねぇ範囲で、ブッ殺せ」
寺坂くんの言葉が響いたのか
渚くんは兄貴から手渡されたスタンガンを取る
でも渚くんはあくまでナイフを使うつもりらしく
近くにあったナイフを拾い
スタンガンをそのままベルトにさして
ナイフを構えた
そして渚くんは微笑みながら
鷹岡に歩いて近づいて行き
鷹岡との距離が1mを切りそうなところで
ナイフを空中に置くように捨てて…
そのまま手をパンッと叩いて鳴らした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：龍央 | 作成日時：2017年5月24日 1時
