番外編2-62 ページ12
夏叶｢やっぱり鷹岡だったんだね｣
遊橙｢俺のヒントで分かったのか？｣
夏叶｢まぁ、うん｣
遊橙｢流石だな｣
兄貴と俺は気配を消して中に入った
鷹岡「屋上へ行こうか
愛する生徒達に歓迎の用意がしてあるんだ
ついて来てくれるよなァ？
おまえらのクラスは…
俺の慈悲で生かされているんだから」
遊橙｢てめぇの慈悲で生かされてる？
そんなこと良く言えたもんだな
仲間達から裏切られてるとも
知らねぇくせに…(ﾎﾞｿｯ)｣
鷹岡｢何のことだかわからないなぁ
遊橙、コイツらを屋上まで案内しろ｣
遊橙｢俺に指図すんなって…｣
磯貝｢言うこと聞く必要ないよ、桐鮫さん｣
業｢同感だね
なんで遊橙がこんな奴の
言うこと聞かないと行けないわけ？｣
鷹岡｢従わないなら…｣
やっぱり…兄貴にとって俺らは人質にされてんだ
遊橙｢…ついて来い｣
兄貴はそう言って部屋を出た
それを追って俺らも部屋を出る
重い足取りで屋上へと向かう
その時みんなは一言も喋らず無言だった
俺達が屋上に着くと、
鷹岡は自分の立てた暗殺計画について語り出した
それは…
対先生弾がたっぷりと入ったバスタブに
カエデを殺せんせーを抱かせた状態で入らせ
その上からセメントで生き埋めにする…
殺せんせーは生徒を決して見捨てない
鷹岡の立てた計画はそれを逆手に取った…
非人道的な、まるで悪魔のような計画だった
鷹岡「全員で乗り込んで来たと知った時は
肝を冷やしたが、やる事は大して変わらない
おまえらを何人生かすかは俺の機嫌次第だからな
その時殺すのは俺じゃねぇ、そこにいる奴だ」
そう言って指さしたのは
夏叶｢兄貴は理由も無しに人殺しなんてしない！
もしするとしても俺が
…俺がそんなことさせない！｣
俺の隣にいる兄貴だった
殺「自分の手を汚さずにほかの人の手を汚す
許されると思いますか？
そんな真似が…」
鷹岡「落とした評価は結果で返す
受けた屈辱はそれ以上の屈辱で返す
特に、潮田渚と桐鮫遊橙
俺の未来を汚したおまえらは絶対に許さん‼」
業「へー、つまり渚くんは
あんたの恨みを晴らすために呼ばれたわけ
その体格差で勝って、本気で嬉しい？
俺ならもっと楽しませてやれるけど？
んで、なんで遊橙まで入ってんの？
遊橙は何も悪いことしてないんだけど」
寺坂「イカレやがって
テメーで作ったルールの中で
渚に負けただけだろーが
桐鮫は自分の意見を通しただけだろうがよ」
遊橙｢お前ら…｣
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作者名：龍央 | 作成日時：2017年5月24日 1時
